丸紅:リーマンへの支払い義務なし、352億円訴訟で全面的に争う(2)

丸紅名義の書類に基づき投資した資金が回 収不能になったとして米証券リーマン・ブラザーズが352億円の損害賠償を丸 紅に求めている訴訟の第1回口頭弁論が東京地裁(広谷章雄裁判長)で28日開 かれた。丸紅側は、書類は偽造されたもので支払い義務はないと全面的に争う 姿勢を示した。

リーマン側は、LTTバイオファーマ子会社アスクレピオス(破産手続き 中)の管理する投資事業組合に371億円を出資、投資事業組合が丸紅と病院再 生業務で委託契約を結び、丸紅から402億円の支払いを受けることで合意して いたと主張している。

これに対して丸紅は、投資事業組合との関係は一切なく提示された契約書 類はすべて偽造されたとしている。また、偽造文書作成ではアスクレピオス元 社長らから嘱託社員2人が利用されて会議室が不正使用されたことが分かって おり、この2人はすでに懲戒解雇したとしている。

この日の弁論は提出書類(答弁書や準備書面)の内容確認で事実上終わっ た。第2回口頭弁論は7月30日に指定され、リーマン側が反論する予定。

丸紅側代理人は西村あさひ法律事務所の木目田裕弁護士や弘中聡浩弁護士 ら、リーマン側は高野法律事務所の高野利雄弁護士や大江橋法律事務所の田中 信隆弁護士ら。

リーマン代理人の上田裕康弁護士は閉廷後に記者団に対して「丸紅側は関 与したのは嘱託社員と言っているが名刺などでは区別はつかず、内部管理体制 について今後、質していく」と語った。

事件が表面化した3月末から丸紅は東証への開示資料で関与を否定、リー マンが提訴した3月31日以後も全面的に反論していた。リーマン側も丸紅の責 任を追及して一歩も引かず、法廷で決着をつけることになった。

丸紅株の終値は前日比30円(3.1%)安の935円。

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