三菱重:照明用有機ELで共同出資会社-ローム、凸版など4社で(3)

国内重工業トップの三菱重工業は28日、 照明用有機ELパネルの量産化を目指し、半導体大手ロームや凸版印刷などと の共同出資で、事業性を見極める会社を同日設立したと発表した。有機ELパ ネルは携帯電話やテレビの画面としての搭載例が目立つが、超薄型で有機物を 材料にするため、水銀を使う蛍光灯などに代わって、デザインや環境面で優れ た次世代型の照明としても注目されている。

新会社「Lumiotec(ルミオテック)」(山形県米沢市)の資本金は 14億円(準備金を含む)。製造装置を提供する三菱重が51%、素子開発を行う ロームが34%、仕上げ工程に携わる凸版印刷が9.9%を出資。マーケティング を請け負う三井物産も5.0%を拠出した。来春からサンプル出荷を行い、2年 程度を掛けて量産化が可能かどうかを検討する。

照明用有機ELについては他にも昨年3月に、コニカミノルタホールディ ングスが米ゼネラル・エレクトリック(GE)と提携し、商用化の可能性を探 るなどしている。

こうした中で三菱重は昨年4月、製造装置の実用化にめどをつけたと発表 していた。現在はロームが15センチ四方で厚さ3.9ミリの試作品を開発済み だが、新会社を通じて厚さを2.5ミリまで縮め、寿命も6000時間から1万時 間に伸ばすなどして、性能を世界最高の水準にするとしている。

目標1000億円

三菱重の機械・鉄構事業本部副事業本部長からルミオテック社長となった 重永久夫氏は、28日の会見で量産時期について「2年間かけて事業化について 検証するため、3年後以降になる」と説明。量産化のさらに3年後に年商1000 億円を達成する意向を示した。海外展開の時期は未定という。

同社が日本電球工業会の統計を引用したところでは、国内の照明市場の規 模は06年で約5000億円のため、1000億円はシェア20%に相当する。重永氏 によると、量産時の販売価格は1枚5000円以下に抑える予定。

三菱重の28日株価終値は、前日比2円(0.4%)高の517円。

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