5月の中小企業の景況判断指数は約6年ぶり低水準-商工中金調べ

商工中金が28日発表した中小企業月次景況観 測によると、5月の景況判断指数は2カ月連続で低下し、6年3カ月ぶりの低水 準に落ち込んだ。鉄鋼や原油など原材料価格の高騰を受けた仕入価格の上昇分を 販売価格に十分上乗せできず、採算が悪化したことが響いた。

発表によると、5月の景況判断指数は42.2と、前月から0.9ポイント低下し、 2002年2月(39.3)以来の低水準となった。また、「好転」と「悪化」の分岐点で ある50を14カ月連続で下回った。6月は44.0と上昇を見込んでいる。

商工中金調査部の江口政宏主任調査役は、仕入価格が「上昇」と答えた企業 の割合から「下落」と答えた割合を引いた仕入価格DIは、3カ月連続で過去最 高を更新した一方で、販売価格DIは小幅上昇にとどまったと指摘。また、売上 高の伸びが減速している兆しがみられるとも指摘し、価格上昇を受けた「内需の 鈍化の影響が出ている可能性がある」との見方を示した。

業種別にみると、製造業は42.2(前月43.2)と2カ月連続で低下し、14カ月 連続で50を下回った。一方、非製造業も42.1(同42.9)と2カ月連続で低下し、 12カ月連続で50を下回った。指数が前月から低下したのは、製造業では印刷業、 金属製品業、一般機械業など、非製造業では建設業、小売業、トラック運送業な どだった。

調査は5月上旬に、商工中金の取引先1000社(製造業450社、非製造業550 社)を対象に実施した。回答率は100%。

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