三菱重:照明用有機ELで共同出資会社-ローム、凸版など4社で(2)

国内重工業トップの三菱重工業は28日、 半導体大手ロームや凸版印刷、三井物産と提携し、照明用の有機ELパネルの 事業化に向けた共同出資会社を山形県米沢市に同日設立したと発表した。来春 からサンプル製品を製造・販売し、事業性を見極めたうえで量産・販売体制を 構築する。

新会社名は「Lumiotec」(ルミオテック)。資本金は14億円(準 備金含む)で、出資構成は三菱重51%、ローム34%、凸版印刷9.9%、三井物 産5.0%など。三菱重が製造装置を提供。ロームは素子開発、凸版がパネルの 仕上げ工程、三井物がマーケティングをそれぞれ担当する。当面は従業員20 人体制でスタートする。

有機ELには電気を流すと発光する特性があり、省電力の超薄型は表示装 置などとして使える。すでに自動車のダッシュボードや携帯電話の表示画面と しては実用化され、昨年11月にはソニーが世界初と銘打って小型の薄型テレ ビを発売。照明器具としては、極薄・軽量の特性を生かして新しいデザインを 生み出せるという。

新会社では、15センチ四方、厚さ2.5ミリで寿命1万時間のパネルを開発 する。共同出資会社の社長である重永久夫氏(三菱重の機械・鉄構事業本部の 副事業本部長)は会見で、量産時期について「2年間かけて事業化を検証する ので、3年後以降になるだろう」と述べ、量産化後は1枚5000円以下で販売、 年間1000億円程度の売り上げを目指すという。将来的には「蛍光灯を超える 発光効率にもっていきたい」と語った。

三菱重は昨年4月、同EL製造装置の実用化にめどがつき、2009年の商用 化を目指すと発表していた。三菱重の株価は前日比変わらずの515円(午後2 時19分現在)。

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