電力株が下落、原油急上昇でGS証が業界判断下げ-関電は利益半減も

関西電力、東京電力など電力株が軒並み下 落。急速に進んでいる原油高で収益力が低下するなか、ゴールドマン・サック ス(GS)証券が業界判断を引き下げたことをきっかけに、業績の大幅な悪化 は避けられないとの見方が広がった。

関電の株価は一時、前日比70円(3.0%)安の2300円を付け、2005年10 月以来の安値圏に沈んだ。東電や中部電力、東北電力、九州電力も52週安値を 更新した。

ゴールドマン・サックス(GS)証券は27日付で、電力・ガス業界のカバ レッジ・ビューをこれまでの「ニュートラル」から「コーシャス」に引き下げ た。担当の酒井田浩之アナリストは、原油価格の上昇のペースがあまりに早く、 対応が追いついていないと指摘。公共料金であるため、「利益確保のために顧 客に負担を強いるのは必ずしも容易ではなく、機動的な対策も打ちにくい」(酒 井田氏)という。

同証券では燃料費の高騰を考慮して、関電の09年3月期の連結経常利益予 想を従来の1550億円から前期比54%減の700億円に下方修正した。会社側の予 想は同25%減の1150億円。投資判断は「買い」から「中立」、目標株価は2650 円から2400円に引き下げた。

また同証券は東電の投資判断「売り」を継続したうえで、目標株価を2400 円から2200円に引き下げた。「原子力発電所の停止と燃料費の高騰により、今 期は経常損失3000億円の大きな赤字が避けられない。ニューヨーク原油先物相 場が現状の1バレル=130ドルのまま推移すれば、5000億円まで赤字幅が広が るだろう」と酒井田氏は予想する。

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