日本株は小幅安に転換、原油安で商社など資源関連安い-電機は堅調

午前の東京株式相場は急速に伸び悩み、 株価指数は小幅安で推移する場面が増えている。原油価格の下落を受けて三菱 商事などの大手商社株が軒並み安く、国際石油開発帝石ホールディングスなど 鉱業株も急落した。半面、東京エレクトロンやNECエレクトロニクスなど半 導体関連を中心に電機株が高く、指数の下げを小幅にとどめている。

東洋証券の児玉克彦シニア・ストラテジストは「為替次第で今期業績が大 きく変動する状況では、4-6月期を確認して業績上方修正期待が出てこない と上値での戻り売りをこなすのは難しい」との見通しを語った。このため、当 面は日経平均株価の26週線(1万3902円)をはさんで上下250円でのボック ス相場が続くだろうと予想していた。

午前10時5分時点の日経平均株価は前日比6円19銭(0.04%)高の1万 3899円50銭、TOPIXは1.70ポイント(0.1%)安の1366.55。東証1部の 売買高は概算で5億7398万株。値上がり銘柄数は550、値下がり銘柄数は 1011。東証1部業種別33指数のうち、値上がりは11、値下がりは22。

原油が大幅安

27日のニューヨーク原油先物相場は、原油先物7月限が前週末比2.5%安 の1バレル=128.85ドルと大幅に反落した。値下がり率は4月以来で最大。米 民間調査機関のコンファレンス・ボードがまとめた5月の米消費者信頼感指数 が約15年ぶりの低水準となったことで、米国の燃料消費減退の兆しが売りに つながった。

原油安は商品市況関連株の下げにつながり、株価指数の上値も重くしてい る。ゴールドマン・サックス証券が格下げした住友商事のほか、三井物産や伊 藤忠商事が軒並み安。三井松島産業などの鉱業株や石油・石炭製品株、卸売株 が東証1部業種別下落率で上位3位を占めた。金価格の下落で住友金属鉱山も 安い。

原油価格については、「急ピッチの上げによって利益確定売りも出やすく なっており、これだけ価格変動も大きくなると一本調子での上昇は難しい」 (東洋証の児玉氏)との声があった。

一方、外国為替市場では円がユーロに対して1カ月ぶりの安値となったほ か、対ドルでも下落。東京時間午前は対ドルで104円前半での円安傾向。外部 環境の改善を受け、東京株式市場では輸出関連株中心に買いが増加している。

三菱重は活況

フォークリフトなど物流機器の国内販売事業の統合で基本合意した三菱重 工業と日本輸送機が活況。半導体部門をロームに売却する方向で最終調整して いると報じられたOKIは急伸した。MBO(経営陣による自社買収)による 株式公開買い付け(TOB)価格2100円にさや寄せしたオークネットはスト ップ高(制限値幅いっぱいの上昇)買い気配。6月30日時点の株主を対象に 1株につき2株の株式分割を実施するカカクコム、クレディ・スイス証券が格 上げしたエイベックス・グループ・ホールディングスは大幅高。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE