米企業の社債保有リスク、5日連続上昇-米個人消費の減速を懸念

27日のクレジット・デフォルトスワップ(C DS)市場では、米企業の社債保証コストが5営業日連続で上昇した。3月の 米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数 が過去最大の下落となったほか、5月の米消費者信頼感指数が15年ぶりの低水 準に落ち込んだことを受け、米個人消費が減速するとの懸念が広がった。

この日は、アメリカン航空の親会社AMRやユナイテッド航空の親会社U ALなど航空会社のCDSスプレッドが過去最高となった。燃料価格が高騰し、 個人消費が減少するなかで、企業の手元資金が枯渇するとの観測が強まった。 米百貨店2位メーシーズや同3位JCペニーを含む小売業者のCDSスプレッ ドも上昇した。

S&P/ケース・シラー住宅価格指数が1年3カ月連続で低下したことに 加え、原油価格は1バレル当たり130ドルに接近し、信用市場の収縮が1年余 り続いていることから、昨年10-12月(第4四半期)から始まった米景気減速 が悪化し、企業の債務返済や借り換えが困難になるとの懸念が投資家の間で強 まった。

モルガン・スタンレーのクレジットストラテジー責任者、グレゴリー・ピ ーターズ氏は「景気は減速し、インフレは加速しており、こういったすべての ことが企業の信用状況にとって良い前兆ではない」と指摘した。

クレディ・スイス・グループによれば、北米の投資適格級企業125社で構 成するマークイットCDX北米投資適格指数はニューヨーク時間午後1時44 分(日本時間28日午前2時44分)現在、0.5ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の110.5bp。一時は115.5bpまで上げた。投資適格級の 欧州企業125社で構成するマークイットiTraxx欧州指数は、0.5bp上 昇の86.5bp(JPモルガン・チェース調べ)。

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