米公定歩合議事録:7行が据え置き、ボストン0.5ポイント下げ要請

米連邦準備制度理事会(FRB)が27日 に公表した公定歩合議事録で、4月に開催された連邦公開市場委員会(FOM C)を前に、米連邦準備銀行(地区連銀)12行中で7行が2.5%での公定歩合 据え置きを求めていたことが明らかになった。

これによると、ボストン連銀は0.5ポイントの引き下げを、サンフランシ スコとニューヨーク、クリーブランド、アトランタの4行は0.25ポイントの引 き下げを申請していた。

公定歩合議事録は6月25日の次回FOMCで金利が据え置かれる確率を 90%とする金利先物市場の見方を裏付ける格好となった。FOMCは4月30 日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25ポイント引き下げ、 2%に設定した。

FRBが21日に公表したFOMCの議事録によると、景気減速のリスクと インフレ加速のリスクが一段と拮抗してきたため、メンバーの大半が利下げは 「ぎりぎりの判断」と認識していた。

FOMCではダラス連銀のフィッシャー総裁とフィラデルフィア連銀のプ ロッサー総裁がいずれも、金利据え置きが望ましいとして利下げに反対票を投 じた。ミネアポリス連銀のスターン総裁は利下げ支持の過半数側に加わったが、 同連銀は公定歩合の据え置き申請を賛成多数で決定していた。

公定歩合議事録は、「公定歩合の据え置きに支持を表明した地区連銀の理 事会メンバーは、実体経済の先行き悪化への懸念とインフレ見通しへの懸念が 同程度になっているとの認識を表明した」と記述。「過去の金融緩和の効果が 完全に表面化するまでに長い時間差があることを一因として、これらの地区連 銀は公定歩合の据え置きが適切だとの結論に至った」と説明した。

一方で、0.25ポイントの公定歩合引き下げを申請した地区連銀は「目先の 経済活動見通しへの懸念を表明した」。0.5ポイントの引き下げを申請したボ ストン連銀は「深刻な悪化リスクを抑える」必要性を主張したという。

公定歩合据え置きを支持した地区連銀はフィラデルフィアとミネアポリス、 リッチモンド、シカゴ、セントルイス、カンザスシティー、ダラスの7連銀だ った。

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