欧州銀行の収入減少も、インフレ加速や信用損失悪化で-ドイツ銀行

ドイツ銀行のアナリストらによれば、インフ レ加速や景気減速に伴う信用損失悪化のなか、欧州の銀行の収入が最大27%減 少する恐れがある。

マット・スピック氏らアナリストは27日付の投資家向けリポートで、「銀行 セクターの主要なリスクは、インフレ率の上昇や大幅利上げの可能性、レバレッ ジ解消の動きの加速だ」とした上で、「インフレ抑制のため2009年と10年に金 融引き締め策を強化した場合、欧州銀行の貸倒損失は著しく増加する恐れがあ る」との見方を示した。

リポートでは、インフレ率が高まるなか株主資本利益率(ROE)が上昇す る可能性があるが、資本コストよりは上昇ペースは遅いと指摘。これがアナリス トらによる銀行セクターの投資判断引き下げにつながる恐れがあるとしている。 スピック氏は「欧州銀行セクターにおける業績予想の下方修正は痛みを伴うもの だったが、これは始まりにすぎないのかもしれない」と指摘した。

ドイツ銀のアナリストらは、欧州の各中央銀行によるインフレ加速に対応す るための利上げは「後手に回る」可能性が高いと説明した上で、インフレについ て「銀行セクターが直面する最大の問題だ」との見方を示した。

リポートではまた、フランスのBNPパリバとソシエテ・ジェネラルについ て触れ、各行が債務を減らすため資本増強を競い合うなか、両行が市場低迷のな かで「抵抗力」があると指摘している。ドイツ銀による両行の株式投資判断は 「買い」。英バークレイズやスイスのクレディ・スイス・グループは手数料収入 の減少のなかリスクをうまく管理している。ドイツ銀はこの両行に対しても株式 投資判断を「買い」としている。

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