WSTS:08年世界半導体の成長率4.7%に下方修正-従来の半分(2)

世界の半導体メーカー65社で構成する統計 団体の世界半導体統計(WSTS)は27日、2008年の世界半導体市場が前年比

4.7%増の2676億9600万ドル(約28兆2400億円)になるとの予測を発表した。 昨秋発表した前回の同9.1%増の2805億6400万ドルから下方修正した。メモリ ー不況が想定以上に長引いていることが主因。

下方修正について、記者会見したWSTS日本協議会会長の井熊正裕氏(富 士通マイクロエレクトロニクス戦略企画室担当部長)は、「DRAMの後退局面 が長引きそうなことがポイント」と説明。過去1年余りでDRAMの大口取引ス ポット価格が9分の1に急落した影響が大きいとの見方を示した。

製品別の需要予測は、DRAMやNAND型フラッシュメモリーなど市場の 2割を占める「MOSメモリー」が前年比5.5%のマイナス成長。パソコンやサ ーバーなどに搭載されるMPU(超小型演算処理装置)、マイコンなどの「MO Sマイクロ」は同5.4%増と堅調で、薄型テレビやデジカメ、ゲーム機などの画 像処理や液晶パネルを表示させる機能を持つ広義のシステムLSI(大規模集積 回路)である「ロジック」は同13.4%増と高い伸び。「アナログ」は同1.9%増 にとどまる。

地域別では、世界需要の2割を占める日本市場の需要見通し(円ベース)を 同3.8%減と、円高を反映して前回の同3.3%増から下方修正した。米、欧、ア ジアも伸び率をカットした。井熊氏は「米サブプライム(信用力の低い個人向 け)住宅ローン問題による景気減速が需要のマインドに大きな影響を与えてい る」と述べ、前回予測にはマクロ経済の悪化を十分に織り込んでいなかったと指 摘した。

09年の成長率も、前回予想の同6.2%増から同5.8%増に引き下げた。市場 自体は07年に続き08-09年にかけても過去最高を更新するが、伸び率は鈍化す る。10年は同8.8%の伸びに回復するとみている。

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