全銀協の杉山会長:証券化市場は「機能低下が続く」-収益圧迫を懸念

全国銀行協会の杉山清次会長は27日の定 例会見で、サブプライム問題で長引いている国際的な金融資本市場の混乱につ いて、「証券化商品市場は引き続き機能が低下した状態。回復にはいましばら く時間がかかる」と述べ、商品価格の値崩れなどが邦銀の収益などに与える悪 影響に懸念を示した。

杉山会長はサブプライム問題を背景に「世界経済の先行き不透明感も完全 に払しょくされていない」とした上で、「株式や債券、シンジケート・ローン 市場も世界的に昨夏以降低迷が続いている」と同問題の余波は収まっていない との認識を示した。大手邦銀の前期決算は、証券化商品の評価損拡大などが大 きな収益圧迫要因となっていた。

一方、ゆうちょ銀行が政府に求めている通常貯金の預入限度額1000万円 の撤廃について「政府出資が残る中での撤廃は規模の再拡大につながる恐れが ある。規模の縮小が先決で現時点では時期尚早だ」と民業圧迫に懸念を表明し た。ただ、全銀協は利用者利便の観点から同日の理事会でゆうちょ銀の全銀シ ステムへの加盟を承認。早ければ09年1月に接続される予定という。

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