みずほインベ証・井上氏:景況感むしろ悪化-5年債の1.3%超は買い場

みずほインベスターズ証券の井上明彦マー ケットアナリストは27日、ブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、 20年国債の入札結果や国債利回りの予想レンジなどについて、以下のようにコ メントした。

入札結果に対する評価:

「応札倍率が2005年5月以来の高い倍率だった。さらに、午前の取引で20 年債ゾーンが他の年限に比べて堅調に推移していた中で、平均落札価格が、市 場実勢の中値近辺で決まっている。市場では評価が分かれているため、テール (最低と平均落札価格の差)が伸びる結果となったが、倍率が高かったことを考 えれば、ほかの年限の債券の入札と比べ、無難な結果だったと受け止めてよい」

インフレ懸念について:

「債券相場がインフレ圧力で売られているとは思っていない。どちらかと いうと、売られている中で、インフレしか理由が見当たらないということだ。 国内の景況感は3月より悪化している中で、金利上昇の理由付けに使われてい ると受け止めている」

債券の投資戦略について:

「きょうの20年国債入札も、絶対金利水準を重視する投資家の買いが見込 まれ、そこそこ良好な結果になったと思っている。今週末に出てくる経済指標 で来月以降の戦略、上期末に向けた戦略を練り直すタイミングだと考えている」

「週末の経済指標を見た後でないと、何とも言えないが、1-3月が思っ たより深く落ち込まなかった。むしろ4月以降、回復の兆しが見えるかと思っ たが、今のところそれを見出しにくい。ということは、翌日物0.5%の金融政策 が長く続くと思う。従って、時間軸効果が発生してくるはずなので、長い目で 見れば、いまの金利の1.8%を超えていたところでは、買い場だと思っている」

国債利回りの予想レンジについて:

「新発10年債利回りについては、1.6%を割れている状態は、ゼロ金利の 時の金利水準なので行き過ぎだと思う。逆に、1.8%を超えたところは、次の利 上げ(第3次利上げ)観測があった頃の金利水準なので、やはり行き過ぎだろ う。そう考えると、1.6%から1.8%程度だ」

「5年債利回りだと、1.3%を上回るのは、次の利上げ時期が見えてこない と厳しいレンジなので、長い目では買い場だと思っているが、短期的に見ると まだ売りが止まっていない状況なので、なかなかタイミングが難しいが、買い 下がりのスタンスでよいレンジだと思っている」

--共同取材:曽宮一恵  Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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