アジアのディストレスト債、新規投資100億ドルも―スタンダード銀

スタンダード・チャータード銀行のオルタ ナティブ投資責任者、ポール・ジュリー氏は26日、アジアのディストレスト債 は投資リターンの改善が期待できるとして、今後1年から1年半の間に新規投 資額が100億ドル(約1兆円)に達する可能性を明らかにした。

同氏によれば、中国やインドのほか、不動産、生産コストの上昇を価格転 嫁できない労働集約的な業種などから今後、ディストレスト資産が増え、投資 機会が生まれるという。同資産は経営破たんあるいは破たん寸前の企業が発行 した社債などを含む。

ドイツ銀行やゴールドマン・サックス・グループ、リーマン・ブラザーズ・ホ ールディングスなどの機関投資家は2000年前後に投資価値を倍増させた案件 もあったが、過去数年は銀行間の競争激化やデフォルト率の低下などを背景に、 投資リターンは最低で年10%を下回っている。

ジュリー氏は、アジア地域の投資リターンは約15-20%に回復するとの見 通しを明らかにし、「リーマンやゴールドマンのような投資家も戻ってくるだろ う」と指摘した。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによれば、高リスク・ 高利回り債の発行体企業のデフォルト率は4月に1.7%となり、5カ月連続で 上昇。同社は今月初めのリポートで、世界のデフォルト率は年内に5%、09年 4月までに6.1%に上昇する可能性があるとの見通しを明らかにしている。

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