インボイス株が6連敗、業績計画達成に懐疑的-マンション販売見極め

インボイスの株価が6営業日続落。マンシ ョン分譲を手掛ける子会社ダイナシティの黒字急浮上により、2009年3月期は 営業増益と計画したが、足元のマンション販売は不振が続いているため、達成 を楽観視できないとの見方があるようだ。

午前終値は前日比80円(4.8%)安の1595円で、東証1部の下落率ランキ ング8位。1600円割れは5月2日以来のこと。

インボイスが前日発表した09年3月期業績予想によると、本業のもうけを 示す連結営業利益が前期比15%増の34億円に増え、純損益は76億8400万円の 赤字から216億円の黒字に転換し、過去最高益を更新する見通し。純損益の急 回復は、日本テレコムインボイスの全株式売却に伴い約200億円の特別利益を 計上するため。

ただ、市場では達成を楽観視していない。モーニングスター調査分析部の 藤井知明・シニアアナリストは「不動産事業が大きく改善するとしているが、 前期赤字だっただけに、マンション販売の動向を慎重に見極めるべきだ」と指 摘する。

子会社ダイナシティの今期営業損益は前期の7億9500万円の赤字から16 億円の黒字となる見通し。前期に計上した、事業の再構築や不動産ソリューシ ョン事業からの撤退に伴う損失がなくなる。「不動産物件は昨年秋以降、価格 が下落傾向にあるため販売を見送っていたが、この大型連休ごろから販売をす るようにした」(同社のIR室の小築由美・室長)といい、売上高も急増する。

しかしマンション市況の回復には時間がかかる可能性がある。不動産経済 研究所が15日に発表した首都圏マンション市場動向によると、4月の首都圏の 契約率は63.1%と、好不調の境目とされる70%を9カ月連続で割り込んだ。一 方、1戸当たりの価格は5344万円と、昨年7月以来の5000万円台を回復。価 格上昇が購入意欲の減退につながっている。

人件費の増加でインボイス単体の利益は減少するため、ダイナシティの回 復が増益の拠り所となっている。

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