白川日銀総裁:経済、物価の先行きは非常に不確実性が高い(2)

(第4段落以降に発言を追加します)

【記者:日高正裕】

5月27日(ブルームバーグ):日本銀行の白川方明総裁は27日午前、参院 財政金融委員会で、「サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンに端を 発した国際金融資本市場の動揺に加え、米国経済の不確実性も大きい。高値更 新が続いている原油価格をはじめ国際商品市況の先行きも非常に不確実性が大 きい」と述べた。民主党の尾立源幸氏の質問に答えた。

白川総裁は12日に都内で行った講演で「足元の物価指数でみて物価は上昇 していても、金利を引き下げることが必要となる局面もあり得る」と述べた。 白川総裁はこの発言について「景気が悪化する一方で、物価が上がるときの金 融政策の対応をごく一般論として申し上げた」と述べた。

その上で、「景気と物価が相異なる方向を向いているときも、物価安定の下 での持続的な成長を実現していくという使命に照らして判断する必要がある。 場合によっては、金利を引き上げることも、金利を引き下げることも必要にな ってくる」と語った。

どちらかと言うと下向きの可能性

白川総裁はまた、民主党の大久保勉氏の質問に答え、米国経済については 「当面、停滞ないし緩やかに後退する可能性が高い」と指摘。「特に住宅市場や 金融市場については不確実性が高いので、慎重に見ていきたい」と述べた。

白川総裁はさらに、民主党の川崎稔氏の質問に答え、日本経済について「景 気はしばらく減速が続いた後、徐々に潜在成長率並みの成長経路をたどるとい うのが、相対的に蓋然(がいぜん)性が最も高いシナリオ」としながらも、「非 常に不確実性が高く、どちらかというと下向きのリスクをみている」と指摘。 その上で、金融政策運営について「特定の方向性を想定するのは適切ではない。 注意深く見ていく必要がある」と述べた。

中国の四川大地震の影響については「農畜産物の価格への影響を意識する 必要がある」と語った。

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