ホーチキ株が高値圏、6月から既存住宅も警報器の設置義務-増益計画

火災警報器メーカーのホーチキの株価が、 52週高値圏で堅調に推移。消防法改正に伴い、住宅用火災警報器の特需が見込 まれている。懸念されていた単価下落も会社側の想定の範囲に収まり、増収増 益基調の継続を見込んだ買いが優勢だ。

午前10時20分現在の株価は前日比8円(1%)高の774円。26日の取引 時間中高値777円は、1996年12月10日以来、約11年半ぶりの高値となる。 同社株の年初来リターンはプラス13%で、TOPIXのマイナス8.9%を大き くアウトパフォームする。

6月にらみ集合住宅から先行注文、シェア上積み狙う

06年6月に施行された改正消防法では、新築一戸建て住宅に火災警報器を 設置するよう義務付けられたほか、08年6月以降は、既存の住宅にも設置義務 を課すとされている。ホーチキIR担当の渡辺実氏は、6月の既存住宅への適 用拡大を前に、「公団や公社などの集合住宅を中心に先行して注文が入ってい る。製品単価は若干下がっているが、想定の範囲で、需給はひっ迫している」 という。

09年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比3%増の690億円、営業利 益は同9%増の41億円。会社側では、火災警報器の市場規模を年1500万個と 想定、シェア20%に相当する年300万個の販売を計画している。08年3月期 の実績はシェア15%の230万個だった。

火災警報器で、約5割のトップシェアを持つのは松下電工グループ。松下 電工株は3月19日の923円を直近安値に約3割回復。5月半ば以降は1100円 台で推移している。このほか、能美防災や岩谷産業などの株価も回復基調にあ り、総じて火災警報器関連銘柄の値動きが良い。

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