独シーメンス贈賄疑惑:通信部門ICN元幹部が裁判で裏金工作を供述

欧州最大のエンジニアリング企業、独シー メンスの元幹部、ラインハルト・ジーカチェク被告(57)は26日、ミュンヘン の裁判所に対し、社内資金で顧客に贈賄したことを隠すため、裏金工作を行った と供述した。

ジーカチェク被告は、シーメンスの固定通信部門ICNに2004年まで在籍。 裁判で同被告は、02年に前任者から贈賄資金を調達するための新たな手法の構 築を依頼されたことを明らかにした。検察当局によると、同被告はシーメンスの 正規の会計から5330万ユーロ(約87億円)を捻出(ねんしゅつ)するため、複 数の架空契約を作り出した。

ジーカチェク被告は裁判所で「同部門の幹部は皆、私がこの職務を負ってい たことを知っていた」と述べた。

シーメンスに贈賄疑惑が浮上したのは06年11月。それ以降、十数カ国で捜 査が行われ、昨年クラウス・クラインフェルト最高経営責任者(CEO)とハイ ンリッヒ・フォンピーラー監査役会会長が辞任に追い込まれた。今回は同疑惑に ついての初の刑事裁判。シーメンスは検察側の捜査に協力しており、2000年度 から06年度までに13億ユーロの「使途不明金」があったとしている。

検察側は、同社の複数の部門で少なくとも270人を取り調べている。捜査は 当初、通信部門だけを対象としていた。ジーカチェク被告は58件の背任の罪に 問われている。検察側は、同被告が社内資金を架空取引のシステムを通じて裏金 に流用したと主張。裏金は顧客へのわいろに用いられていたとしている。

シーメンスの広報担当者、ウォルフラム・トロスト氏は裁判開始前の時点で コメントを控えていた。

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