コマツ債「デカップリング」銘柄として即日完売-ダブルA格の信用力も

建設機械世界第2位のコマツが23日に募 集した国内普通社債(SB)300億円は人気が高く、即日完売した。米国経済 減速で北米販売が落ち込む中でも、中国や中南米など新興国市場の旺盛な需要 を取り込み成長する「デカップリング(非連動)企業」との評価から幅広い投 資家の需要を集めた。高格付けも好感されたようだ。

コマツが起債したのは、第5回債で発行額は300億円、年限は5年。表面 利率は1.53%、発行価格は100円で決まった。利回りの国債に対するスプレッ ド(金利上乗せ幅)は、+23bp(1bp=0.01%)。主幹事は野村証券が単独で 引き受け、格付けは格付投資情報センター(R&I)のAA-を取得した。

コマツは世界的な資源開発や新興国を中心としたインフラ整備を背景に建 設機械需要が拡大し、全利益で4期連続の過去最高益を更新した。海外での売 上高比率は85%に達する。サブプライム問題の影響に加え、原材料費の高騰、 円高の「三重苦」で今期の減益予想が相次いでいるが、コマツなど建機メーカ や資源権益を持つ商社などの業績は好調だ。

こうした堅調な業績を反映して、米格付け会社のムーディーズは07年11 月、コマツの格付けA2の見通しを安定的からポジティブに変更した。R&I も07年11月、A+の格付けをAA-に引き上げた。建機メーカーで「ダブル A格」の高い信用力を持つ発行体は珍しく、社債市場では希少価値もある。

主幹事を務めた野村証券デット・シンジケート課担当者は、高い信用力や 好調な業績などが評価されて、中央の機関投資家から地方の金融機関などに至 るまで幅広い投資家に順調に販売できたと語った。引き受けシンジケート団か らはコマツについて、日本企業の中でいま最も魅力ある企業の1つだ、との指 摘も聞かれた。

建機メーカーでは、世界首位の米キャタピラーもコマツと同様に新興市場 の需要を取り込んで好調な業績をあげており、サブプライム問題で大きく揺れ る米国の株式市場でも株価は堅調に推移している。日米で「デカップリング」 銘柄が注目を集めている。

Editor:Kazu Hirano, Takashi Ueno

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