東京外為(予想):ドルの上値重い展開か、米住宅関連指標を警戒

東京外国為替市場ではドルの上値が重い展 開が継続しそうだ。ドル・円相場は早朝の取引で1ドル=103円台前半で推移し ている。欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が後退するなか、米欧金利差を 背景としたドルの先安観が強まっており、この日に発表される米経済指標が弱 含みとなれば、ドルの下押し圧力につながる可能性が警戒される。

インフレ懸念でECB利下げ観測が後退

原油相場の高止まりを背景に世界的にインフレ懸念が強まるなか、市場関 係者の間で、ECBの金融政策見通しを変更する動きが目立っている。JPモ ルガン・チェース銀行は今年11月と見込んでいたECBの利下げ観測を修正し、 来年の4-6月までは政策金利が据え置かれると予想。バンク・オブ・アメリ カ(BOA)は年末の利下げ見通しを修正し、来年半ばの利上げを見込んでい る。

また、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は、今年第3 四半期と予想していたECBの利下げ時期を来年の第2四半期に後ずれさせて いる。

そうしたなか、ユーロ・ドル相場は4月22日に1ユーロ=1.6019ドル(ブ ルームバーグ・データ参照、以下同じ)と、ユーロが1999年1月の導入来高値 を更新したあと、1.5285ドルまで調整する局面もみられたが、再び上昇基調を 強めている。22日には1.5814ドルまで回復し、前日の海外市場では米英市場が 祝日で休場となるなか、1.57ドル台後半で推移。同水準でこの日の東京時間早 朝を迎えている。

米欧指標を警戒

今週はユーロ圏で物価関連指標の発表が控えている一方で、米国ではサブ プライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題を背景に低迷が続いている 住宅市場関連の指標が目立つ。

この日の米国時間には4月の新築住宅販売件数や全米20都市部を対象にし た3月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅 価格指数など住宅関連や5月の消費者信頼感指数などが発表される。

ユーロ圏でインフレ圧力が確認される可能性が警戒される一方で、米国の 指標が景気の減速懸念を補強する内容となれば、一段とユーロ買い・ドル売り 圧力が増す可能性があり、対円でもドルの下押し要因となりそうだ。

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