今日の国内市況:株式は大幅安、債券先物が堅調-ドル103円台前半

東京株式相場は大幅安。先物主導で幅広 く売られ、日経平均株価の下げ幅は300円を超えた。原油高などインフレ進行 への懸念や円高の進行が嫌気され、トヨタ自動車やソニーなど輸出関連株が下 落。米国住宅市場の不振による追加損失懸念で米金融株が売られた流れから、 三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行株や保険、証券、その他金融 株もそろって売られた。東証1部の33業種はすべて安い。

日経平均株価の終値は前週末比322円1銭(2.3%)安の1万3690円19 銭と3日ぶりの反落。TOPIXは32.51ポイント(2.4%)安の1344.18と 続落。東証1部の売買高は概算で18億1844万株、売買代金は2兆340億円。 26日の米国株市場がメモリアルデーによる休場で、休場明け後の米動向を見極 めようと売買エネルギーは盛り上がらなかった。値上がり銘柄数は198、値下 がり銘柄数は1467。東証業種別33指数でTOPIXへの下落寄与度が大きい のは、電気機器、銀行、輸送用機器、卸売、化学、保険、機械、不動産、医薬 品など。

米ダウ工業株30種平均が21日に1.8%安となった翌日の22日(日経平均 は0.4%高)は下値への抵抗力を見せた東京市場も、2度目の米国株安には抗 し切れなかった。米国の実体経済への悪化懸念が一段と高まり、先週末のダウ 平均は1.2%安、外国為替市場ではドルが売られやすい状況で、円は対ドルで 103円台前半での円高傾向となった。日経平均は先物主導でじり安となり、4 月以降の戻り相場での下支え役だった25日線(1万3867円)を割り込んで終 えた。

業種別では、金融株の下げがきつい。三菱UFJフィナンシャル・グルー プが3.6%安、三井住友フィナンシャルグループが2.7%安となるなど銀行株 が下落。ミレアホールディングスなど保険株指数が東証1部の値下がり率3位、 その他金融株、証券・商品先物取引株指数もそろって下落率上位に入った。そ の他金融株は、増資による株式希薄化が懸念された武富士の急落も響いた。

債券先物が堅調

債券市場で先物相場が堅調(利回りは低下)。前週末の米株安・債券高の 流れを引き継ぎ、日経平均株価が大幅反落し、円債市場は買いが優勢となった。 米住宅市場の悪化や原油高を背景に、世界経済の鈍化懸念が強まった。ただ、 あすの20年債入札に向けたヘッジ売りもみられ、上値が重い展開。日銀の国 債買い切りオペの結果は、特に材料視されなかった。

東京先物市場で中心限月6月物は反発。前週末比40銭高の134円75銭で 寄り付き、直後に日中高値134円81銭まで上昇した。その後は徐々に上げ幅 を縮小させて、午前10時3分ごろに134円39銭の日中安値まで値を消した。 午後は、午前のレンジ内でしっかり。結局は13銭高の134円48銭で引けた。

6月物の日中売買高は2兆7619億円。

現物債市場で新発10年物の292回債利回りは、前週末比1ベーシスポイ ント(bp)低い1.72%で寄り付いた後、若干水準を切り下げ、午後零時半過ぎ に1.715%に低下した。その後は徐々に水準を切り上げ、午後2時半過ぎに

1.74%まで上昇した。

前回入札された20年債(100回債)利回りは、0.5bp高い2.35%で推移し ている。

あす27日は、20年債入札が行われる。表面利率(クーポン)は、前回債

2.2%から0.1ポイント引き上げの2.3%か、0.2ポイント引き上げの2.4%か 微妙な状況。2.3%となれば10カ月ぶり、2.4%となれば3年10カ月ぶりの高 水準となる。

ドル小動き、103円台前半

週明けの東京外国為替市場ではドルが小動き。住宅市場の低迷や原油価格 の高止まりを背景に米国経済の先行き懸念が強まるなか、ドルの上値は重いも のの、この日は英米市場が休場のため、積極的な取引を手控える向きが多く、 ドル・円相場は1ドル=103円台前半で動意薄の展開が続いた。

この日の東京市場では、米国株の下落を背景にドルが売られた前週末の流 れを引き継ぎ、ドル・円が1ドル=103円台前半とドル安値圏で早朝の取引を 開始。朝方は103円40銭付近までドルが買われる場面も見られたが、上値は 重く、その後は103円14銭(ブルームバーグ・データ参照、以下同じ)を安 値にもみ合う格好となった。

一方、東京株式相場は全面安となり、日経平均株価は300円を超える下げ となった。しかし、英米市場が休みで様子見姿勢が広がるなか、ドル・円は動 意に乏しい展開が続き、午後にかけては103円30銭付近でこう着した。

ユーロ・ドル相場も1ユーロ=1.57ドル後半と4月下旬以来、約1カ月ぶ りユーロ高値圏でのもみ合いに終始。また、ユーロ・円相場は1ユーロ=162 円台後半を中心に30銭の値動きにとどまった。

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