短期市場:日銀の税揚げ越えオペ0.55%、コールは運用慎重化で強含み

短期金融市場で需要が強い税揚げをまたぐ 資金について、日本銀行の供給オペの最低落札金利は0.55%と落ち着いた水準 だった。日銀は連日、6月期日のオペを実施している。一方、無担保コールは

0.57%に強含み、運用が慎重化する一方、調達意欲は高まっていた。

午後の本店共通担保オペ4000億円(5月27日-6月24日)の最低金利は、 前回オペ(5月26日-6月17日)と同じ0.55%。平均金利は0.3ベーシスポ イント高い0.557%だった。応札倍率は3.22倍と前回(4.17倍)を下回った。

無担保コールで、6月4日の税揚げ日をまたぐ1週間程度の取引は0.57-

0.575%程度と、前週から1ベーシス程度強含み。税揚げ越えの運用希望が少な いなか、調達希望は増え、3週間物を0.60%程度で手当てする向きもあったと いう。

国内大手金融機関の資金担当者は、コールの調達は若干強かったが、オペの 結果は落ち着いており、メガバンクの資金手当てが進めば、市場全体への影響は 限られるのではないかとみていた。

日銀オペ、税揚げと四半期末を意識

日銀は15日以降、税揚げ日をまたぐ6月期日の供給オペを連日実施してい る。6月の税揚げは3月決算企業が法人税を納めるため、毎年、資金不足幅が大 きい。供給オペの期日到来を6月に集中し、次の焦点となる6月四半期末越えの 供給オペを拡大する余地を作っている可能性もある。

財政投融資の地方貸しや交付金が入ってくる地方銀行では、調達ポジション (持ち高)が一部行で改善するという。ただ、大手行、地銀、外銀、信託など、 幅広い銀行から資金需要が高まる時期にある。大手銀は債券の売却資金をレポ (現金担保付債券貸借)市場で運用し、不足日に備えているとの見方もある。

レポは、当日物(T+0)が0.50%付近で、国債決済日の影響は見られな かった。27日から29日にかけてスタートする翌日物も0.50-0.52%前後と低位 安定が続いている。今週は0.5%台前半から半ばで推移しそうだ。

無担保コール翌日物は0.50-0.505%中心に取引された。準備預金(除くゆ うちょ銀)は1000億円増加の5兆4000億円程度。残り要積立額(1日平均4兆 7300億円)と積み終了先から推計した実質的な中立水準は4兆9000億円程度と みられ、引き続き余裕が持たされていた。

先物金利の低下鈍い

ユーロ円金利先物相場は小幅反発(金利は低下)。原油価格が再び上昇し、 インフレ懸念が根強いなか、米住宅市場の指標悪化も続き、スタグフレーション (景気停滞下の物価上昇)懸念から日経平均株価は300円超の大幅安。債券先物 が買われ、金先も小高く推移した。ただ、インフレ圧力は長期債の上値を押さえ る要因にもなるうえ、債券市場には需給懸念もくすぶり、金利低下は鈍った。

中心限月2008年12月物は前週末比0.020ポイント高い99.030 (0.970%)まで買われる場面もあったが、上値では戻り売りに押さえられ、

99.020-99.025を中心に狭いレンジで推移した。売買高は午後4時時点で4万 枚弱(1枚=1億円)と前週末(12万5227枚)を大きく下回った。

債券先物6月物の終値は13銭高と伸び悩み。期先に影響を与える2年スワ ップは1.20-1.21%付近と、前週末の1.21-1.23%付近を下回っている。

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