加銀行の決算発表開始-TD銀はサブプライム無傷、競合行は評価損か

カナダ3位の銀行、トロント・ドミニオ ン銀行のエドムンド・クラーク最高経営責任者(CEO)は3年前、サブプライ ム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連商品から手を引くことを決めた。当 時としては疑問視された戦略が、今決算でも威力を発揮しそうだ。

トロント・ドミニオン銀は28日に2008年2-4月(第2四半期)の決 算を発表するが、米住宅ローン関連証券の評価損計上を免れる公算が大きい。そ れに対し、競合する同国のロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)とノバス コシア銀行は両行で最大40億カナダ・ドル(約4200億円)の評価損や貸倒損 失を計上するもようだ。

バスキン・ファイナンシャル・サービシズ(トロント)のデービッド・バ スキン社長は「クラークCEOは頭の切れる男だ」と語り、「サブプライムの熱 狂に巻き込まれなかったということで完全に表彰に値する」と語った。

ナショナル・バンク・ファイナンシャルのアナリスト、ロバート・セドラ ン氏によると、トロント・ドミニオン銀は一部項目を除いたベースで3.7%増 益が見込まれる。一方で、競合する他のカナダの銀行は平均で5%減益と同氏は 予想。カナダの銀行の決算は27日から発表が始まる。

クラークCEOは05年5月に、債務担保証券(CDO)や金利デリバテ ィブ(金融派生商品)を含む仕組み商品からの撤退を発表した。消費者向け銀行 業務に注力するとの同行の戦略の一環だった。

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