日立:09年度の営業利益率5%を維持-海外拡大や赤字事業改善へ(2)

電機メーカー国内最大手の日立製作所は 26日、2009年度(10年3月期)までの中期経営計画の進ちょく状況を発表し、 営業利益率5%の目標を引き続き掲げた。電力設備、鉄道車両システム、自動 車機器、ソフト・サービスといった主力事業の着実な成長、海外事業の拡大な どで達成を目指す。

今期の売上高予想は前期比1.1%減の11兆1000億円で、営業利益率5% の達成には5500億円以上の営業利益が必要になる。ブルームバーグ・データ によるとアナリスト10人の営業利益予想中央値は約4400億円。

市場予想と会社目標にはかい離があり、実現には成長戦略に加えて薄型テ レビなど赤字事業の抜本的な改善が不可欠。発表資料によると、原料費高騰に 対応するため、当面はグループで年間約3000億円の資材費を低減する方針だ。 海外事業は、全体に占める売上高比率を07年度の42%から09年度に45%へ 高める。

テレビは09年度の黒字化を公約

薄型テレビ事業は立て直しに向けて固定費用の圧縮を進めるほか、中国メ ーカーなどへのパネル外販を拡大。今期は同事業を含むデジタルメディア民生 部門で通期に約350億円の赤字を見込んでいるが、09年度の黒字化を明確にし た。中国市場など新興国市場の開拓で販売数量を大きく伸ばし、収益を回復さ せる考え。液晶とプラズマを含む薄型テレビの販売台数は前期161万台だった が、10年3月期に1.7倍の280万台へ増やす。

前期に約341億円の営業赤字だったHDD事業は回復傾向にあり、2四半 期連続で黒字を確保しているが、今期は通期での黒字化を確実にする。米調査 会社アイサプライによると、07年の世界のHDD市場は前年比4.6%増の328 億ドル、出荷台数は同19%増の5億1600万台と過去最高になった成長市場。 上位3社は、シーゲート33.9%、米ウエスタン・デジタル(WDC)22%、日 立の子会社HGST17.3%だった。

日立の株価終値は前週末比4円(0.6%)高の734円。

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