住友鉱山社長:2011年までに新規銅鉱山開発へ-海外製錬所も視野

住友金属鉱山の家守伸正社長はこのほど、ブルー ムバーグ・ニュースの取材で、豪州、ペルー、チリなどで2011年までに少なくとも1 カ所、銅鉱石の鉱山開発に着手したいと話した。銅製錬事業の収益力を確保するため 自社鉱山の開発を急ぐ。また、国内需要の頭打ちなどを考慮し、海外で銅製錬施設を 建設することも視野に入れている。

住友鉱山は2009年度までに1400億円を投じ、非鉄鉱山開発と製錬設備投資を進 める計画。現在、年間6万トン弱のニッケル生産能力を2013年度に10万トンに引き 上げると同時に、自社が権益を保有する銅鉱山からの鉱石使用率を現在の40%から

66.6%に引き上げる目標を掲げる。

家守社長は「最優先課題はフィリピンでのニッケル製錬施設の増設とミンダナオ 島のニッケル鉱山開発」と強調、その次の案件として銅鉱山開発を優先したいという。 現在、愛媛県西条・新居浜両市にまたがる東予工場で製錬する銅鉱石の6割を英豪B HPビリトンなど資源メジャーから購入。しかし、メジャー側が住友鉱山など製錬側 の収益源である加工賃の引き下げを年々要求しており、収益確保のためにも自社鉱山 の拡充が急務となっている。

新規銅鉱山の鉱石は「当面東予工場に供給するが、中国が鉱物資源の輸出制限を 打ち出したように、チリなど資源国も将来鉱石輸出を制限し、自国での加工を求める 可能性は否定できない。リスク分散のため海外の製錬施設も必要」と述べた。

住友鉱山の株価は34円(1.8%)安の1839円。

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