JPモルガン証・横山氏:債券需給構造の悪化を懸念―入札が試金石に

JPモルガン証券チーフストラテジスト、 横山明彦氏は26日、ブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、債券 相場の見通しなどについて、以下のようにコメントした。

週明けの債券相場の展開について:

「前週末まで大幅に売られている。日銀の輪番オペ(中長期国債買い切り) は16日、22日と(落札利回りが基準値対比で大幅上昇するなど)流れた。23 日の流動性供給入札でも流れたので、かなり債券の需給構造が悪くなっている との懸念があるが、海外市場で債券相場の戻しがあった。週明けは金利低下か ら始まる展開を予想する」

「ただし、根本的に需給構造が大きく変化しているとの懸念もある。今週 は、量的緩和解除以降、金利レンジの上限に近づく中で、どこまで最終投資家 の需要が確認できるかが、ひとつの鍵となりそうだ」

長期金利のレンジについて:

「これまで低金利環境を支えている要因がいくつかあったが、ここ最近の インフレ懸念で、海外投資家を含めたアセットアロケーション(資産配分)の シフトや、ボラティリティ(相場変動率)が上昇したことによるリスク懸念の 拡大、さらに公的部門の需要減少といった様々な要因から、金利の居所が根本 的に変わったのではないかという懸念もあるとみている」

27日の20年利付国債入札について:

「月末の債券インデックス(指数)長期化が大きいこともあって、無難に 消化されるとみられている。ただ、日本証券業協会によると、過去2カ月で生 命保険・損害保険の超長期債の買い越し額は1.5兆円を超えているので、短期 的に需要が若干飽和状態になっているといったことも予想される。予断を許さ ない状況だと思う」

29日の2年利付国債入札について:

「2年債の方も、利上げの見通しこそ強まっていないものの、ここ最近、 短中期債を中心に相場が甘くなっている。その意味で、この水準でどの程度需 要があるかが、相場下落が止まるのかどうかのひとつの試金石になると思う」

今週の予想レンジ:

「新発10年債利回りで1.64%から1.75%程度。先物中心限月は下値が134 円00銭から、上値は135円60銭程度を予想している」

--共同取材:吉川淳子、吉田尚史 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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