日工検株が急反落、今期3.4%の営業減益を想定-売上計上方法を変更

建物や設備の非破壊検査事業を手掛ける日 本工業検査の株価が急反落。石油化学関連施設の定期点検や保守点検が増え、 今期も増収を計画。しかし売上計上方法を従来の進行基準から完成基準に変更 した結果、一部検査の計上が来期に持ち越され、営業利益は3.4%の減益と見込 んだため、投資家の嫌気売りが増えた。

この日は売り気配で取引を開始、午前9時28分ごろ前週末比240円(11%) 安の2010円で4900株の売買が成立した。その後も売り注文が優勢で、2000円 台を割り込む場面もあった。午前9時50分現在の株価は同8.9%安の2050円で、 ジャスダック市場の下落率ランキングで6位。

日工検が23日の取引終了後に公表した2008年3月期の連結決算によると、 本業のもうけを示す営業利益は前の期比49%増の12億円と、事前の予想値を 7%上回った。石油パイプライン、石油備蓄基地、大型LNG(液化天然ガス) タンクなどの検査を次々と受注し、検査部門の売上高は同13%増の83億円にま った。

一方、09年3月期は、連結営業利益が前期比3.4%減の12億円に落ち込む と見込んだ。売上計上方法の変更に伴い、売上高4億円が来期に持ち越される という。1株利益(EPS)予想は160円45銭で、23日終値で算出した株価収 益率(PER)は約14倍となる。

東海東京調査センターの佐藤春雄シニアアナリストは「検査需要は意外と 多く、会社側の業績予想はコンサバ(慎重)だ」と判断、上振れも可能とみて いる。

同センターによる日工検の投資判断は「中立」。「国土交通省向けの道路 案件が今後増えてくれば、更なる業績拡大が見込める。今はタイミングを計り ながら株価を眺めており、その時を見極めたい」と佐藤氏は話していた。

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