債券相場は上昇、米債高や株価反落受け買い先行―前週末急落の反動も

債券相場は上昇(利回りは低下)。前週末 の米国市場で、4月の中古住宅販売減少や原油高を受けて景気懸念が強まり、株 価が反落した半面、米国債が反発。こうした地合いを引き継ぎ、日経平均株価が 反落して始まり、円債市場は買い先行となった。前週末に急落した後を受けて自 律反発の動きとなっている。

JPモルガン証券チーフストラテジストの横山明彦氏は、「かなり需給構造 が悪くなっているとの懸念がある」としながらも、「海外市場で債券相場の戻し があった。週明けは金利低下から始まる」と予想していた。

今週実施される入札については、「根本的に需給構造が大きく変化している との懸念もある。今週は、量的緩和解以降、金利レンジの上限に近づく中で、ど こまで最終投資家の需要が確認できるかが、ひとつの鍵」と述べた。

東京先物市場で中心限月6月物は、前週末比40銭高の134円75銭で寄り付 き、直後に134円81銭まで上昇した。その後は若干上げ幅を縮めており、一時 は134円46銭まで伸び悩んだ。その後は134円55銭前後で推移している。

午前9時27分時点の6月物の売買高は6172億円程度。

現物債市場で新発10年物の292回債利回りは、前週末比1ベーシスポイン ト(bp)低い1.72%で取引を開始した。

日経平均株価は反落。前週末比136円22銭安の1万3875円98銭で寄り付 いた。

あす20年債入札、クーポンは2.3%か2.4%

あす27日は、20年債入札が行われる。前週の相場下落で利回りが上昇して おり、表面利率(クーポン)は前回債の2.2%から、2.3%または2.4%に引き上 げられそうだ。

ABNアムロ証券チーフ債券ストラテジストの市川達夫氏は、「23日引け 時点の20年債入札前取引は2.355%と、クーポンは最低でも過去4年間での最 高水準と同じ2.3%となることが確実視されている。きょうのヘッジ売り動向次 第では2004年7月以来の2.4%クーポンも十分に視野に入っている」と分析し た。

市場では、「月末の債券インデックス(指数)長期化に伴う需要を考えれば、 それほど懸念材料ではない」(リーマン・ブラザーズ証券チーフJGBストラテ ジストの山下周氏)との声も聞かれた。

米国市場は株安・債券高、景気懸念で

23日の米国債相場は反発。2年債利回りは過去1カ月半で最大の低下幅と なった。4月の中古住宅販売件数が減少し、住宅市場が引き続き景気全体の足 かせになるとの見方が強まり、買いが優勢になった。5月のユーロ圏のサービ ス業と製造業の景気指数がエコノミストが予想していた以上に低下し、原油高 騰が世界的に景気を抑制していることを示唆した。

BGキャンター・マーケット・データによると、10年債利回りは8bp低下 して3.85%付近。2年債利回りは12bp低下の2.43%付近。

一方、米株式相場は反落。住宅リセッションの深刻化とエネルギー価格の 高騰で、企業利益は長期にわたって圧迫されるとの懸念が広がり、週間ベース では2月以来最大の下げとなった。ダウ工業株30種平均は前日比145.99ドル安 の12479.63ドル。

--共同取材:宋泰允、柿崎元子、吉川淳子 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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