東京外為(予想):ドルの上値重い、米経済先行き懸念-海外休場で動意薄

週明けの東京外国為替市場ではドルの上値 が重そうだ。住宅市場の低迷や原油価格の高止まりを背景に米経済の先行き懸 念が強まるなか、前週末には米国株が反落しており、日中は日本株やアジア株 の動向をにらみながら、ドル売り・円買いに圧力がかかりやすい展開が見込ま れる。もっとも、この日は英米市場が休場のため、積極的な取引は手控えられ るとみられ、ドル・円相場も狭いレンジでの推移となりそうだ。

早朝の取引ではドル・円相場が1ドル=103円台前半で推移。前週末には米 国株安を背景に一時、103円06銭(ブルームバーグ・データ参照、以下同じ) までドル売り・円買いが進行。週明けの取引では値ごろ感からややドル買いが 先行しているが、米国のスタグフレーション(景気減速下の物価上昇)リスク が意識されるなか、積極的にドルの上値を追う動きは限られている。

住宅リセッションと原油高

全米不動産業者協会(NAR)が23日に発表した4月の中古住宅販売件数 (季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比1%減少の年率489万戸となり、 同統計開始以来の最低である1月と並んだ。前年同月比では18%減と、過去2 番目に大きい減少率となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ スト予想では前月比1.6%減の485万戸が見込まれていた。

前週末の米国株相場は反落。住宅リセッション(景気後退)の深刻化とエ ネルギー価格の高騰で、企業利益は長期にわたって圧迫されるとの懸念が広が り、週間ベースでは2月以来最大の下げとなった。また、米国債相場は反発し、 2年債利回りは過去1カ月半で最大の低下幅となった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されている原油先物7月限 は前日比1.38ドル(1.05%)高の1バレル=132.19ドルで終了。22日には一 時、135.09ドルまで上昇し、最高値を更新した。

ユーロ相場

一方、ロイター通信によれば、英ロイヤル・バンク・オブ・スコットラン ド・グループ(RBS)が23日発表した5月のユーロ圏サービス業景気指数(速 報値)は50.6と、前月の52.0から低下した。製造業景気指数(速報値)も50.5 と同50.7を下回った。原油価格の高騰に加え、ユーロが過去最高値を更新、銀 行が企業に対する融資基準を厳格化したことが背景。

ユーロ・ドルは前週末に一時、1ユーロ=1.5794ドルまでユーロが反発。 しかし、前日22日につけた4月24日以来の高値(1.5814ドル)には達せず、 週明け早朝の取引では1.57ドル後半でもみ合う展開となっている。

また、ユーロ・円は前週末に1ユーロ=163円台後半からユーロが反落し、 その後は162円台後半で小動きが続いている。

米指標で景気とインフレ動向見極めへ

今週は米国で経済指標の発表が相次ぐ。27日発表の新築住宅販売、消費者 信頼感指数を皮切りに、28日には耐久財受注、29日には1-3月期国内総生産 (GDP)確報値、週末30日には個人消費支出(PCE)およびシカゴ購買部 協会製造業景況指数が発表される予定で、景気減速とインフレをにらんだ展開 が続く。

なお、26日の米金融市場はメモリアルデーの祝日で休場。また、英国もバ ンクホリデーとなるため、週初は動意に乏しい展開となりそうだ。

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