メリル:トレーダー1人を停職-株式デリバティブで評価水増しの疑い

米証券3位メリルリンチは23日、ロンドン のトレーディング部門での内部調査を実施中であり、株式デリバティブ(金融派 生商品)の評価水増しの疑いでトレーダー1人を停職処分にしたことを明らかに した。

同社の広報担当、ジェフ・ファー氏は電子メールによる発表文で、「トレー ダーが設定する評価額については、常々見直している。暫定的な見直しによれば、 一部で内部では認められないやり方での評価があったようだ。このトレーダーを 停職処分にしており、この問題で引き続き調査を進めている」と述べた。

メリルはトレーダーの身元を明らかにしていないが、事情に詳しい関係者に よれば、同社の自己勘定で個別株に基づきデリバティブを取引するチームに所属 していた。同トレーダーは一部取引で4月に1000万ポンド(約20億5000万円) 以下の水増し評価を行っていた可能性があると、メリルが判断したという。

メリルは住宅ローン関連の評価損が響き、2007年通期に過去最悪の78億ド ル(約8060億円)の赤字を計上。同年12月に就任したジョン・セイン最高経営 責任者(CEO)はリスク管理の向上を図っており、トレーディングでの新たな 問題発生は当局からの監視強化につながる可能性がある。関係者によれば、メリ ルは英金融サービス機構(FSA)に内部調査について伝えたという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE