人民元:週間ベースで今年最大の上げ-中国が元上昇加速との観測

今週の中国外国為替取引では、人民元がドルに 対し今年最大の上げとなった。原油相場が過去最高値を更新したことから、インフ レ抑制を目指し、中国当局が元上昇を加速させたとの兆候を受けて元買いが進んだ。

23日の人民元相場は、2005年7月のペッグ(連動)制廃止後の最高値で終了 した。人民元上昇は輸入価格下落につながる一方で、輸出価格は上昇し、融資と投 資拡大を促す資金の国内市場への流入抑制にも役立つ。フランスのラガルド財務相 はシカゴでのインタビューで、ドルと人民元がユーロに対し上昇することを望んで いると語った。

三井住友銀行のマーケットアナリスト、吉越哲雄氏(シンガポール在勤)は、 インフレ抑制が依然として中国の最優先課題だと述べ、原油高だけでなく全般的な 輸入物価上昇も懸念の対象となっているはずだと指摘した。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海時間午後5 時半(日本時間同6時半)現在、前週末比0.68%高の1ドル=6.9417元。前週末 は6.9890元だった。人民元は7営業日連続で上昇し、3月20日以来で最長の上昇 期間となった。

温家宝首相は今週、物価上昇への統制を強化する方針を表明。中国人民銀行は 12日、今年4回目となる預金準備率引き上げに動いた。中国の投資銀行、中国国 際金融(CICC)の主任エコノミスト、哈継銘氏は「利上げは輸入インフレ抑制 の一助にはならず、投機的な資本流入を招く可能性がある」とした上で、「人民銀 はインフレ抑制と過剰流動性吸収の手段として、為替相場と預金準備率に頼り続け るだろう」との見方を示した。

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