中国人民元:上昇、週間では今年最大の値上がりへ-上昇加速の観測で

23日の中国外国為替取引では、人民元が ドルに対し上昇し、週間ベースでは2008年で最大の上げ幅を記録しそうだ。 原油相場が過去最高値を更新したことから、インフレ抑制を目指し、中国当局 が人民元の上昇を加速させている兆候を受けて買われた。

貿易黒字で国内に資金が流入し、燃料費上昇でインフレ率が11年ぶりの 高水準に接近するなか、人民元は2005年7月のペッグ(連動)制廃止後の最 高値近辺で取引された。フランスのラガルド財務相は23日、シカゴでのイン タビューで、ドルと人民元がユーロに対して上昇することを望んでいると語っ た。

三井住友銀行のマーケットアナリスト、吉越哲雄氏(シンガポール在勤) は、インフレ抑制は依然として中国の最優先課題だと述べ、原油高だけでなく 全般的な輸入物価上昇も懸念の対象となっているはずだと指摘した。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海時間午 後零時14分(日本時間同1時14分)現在、1ドル=6.9449元と、週間ベー スでは0.63%上昇。前週末は6.9890元だった。人民元は前日までの6営業 日連続で上昇しており、3月20日以来で最長の上昇期間となっている。

同国の温家宝首相は今週、物価上昇への統制を強化する方針を示すととも に、中国人民銀行(中央銀行)は12日、今年4回目となる預金準備率引き上 げに動いた。中国の投資銀行、中国国際金融(CICC)の主任エコノミスト、 哈継銘氏は「利上げは輸入インフレ抑制の一助にはならず、投機的な資本流入 を招く可能性がある」とした上で、「人民銀はインフレ抑制と過剰流動性吸収 の手段として、為替相場と預金準備率に頼り続けるだろう」との見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE