ベトナムの銀行、不動産業界などへの融資に慎重姿勢強める-HSBC

英銀HSBCホールディングスのベトナム 部門責任者によれば、金利上昇でデフォルト(債務不履行)リスクが拡大して いるとして、同国の銀行は不動産業界などへの融資に慎重姿勢を強めている。

HSBCのベトナム部門のトマス・トビン最高経営責任者(CEO)は22 日、電話インタビューに応じ、「金利が上昇し、流動性が逼迫(ひっぱく)す るなかで、不動産など投機的目的を伴う業界より、基幹的産業に融資を抑える 方が賢明だ」と述べた。

金利上昇でベトナムの景気拡大が抑制されるとの懸念が広がるなか、同国 株式指標のVN指数は4月29日以来、15営業日続落し、18%値下がりしてい る。ベトナムの投資運用会社、ビナキャピタル・インベストメント・マネジメ ントが先週発表したところでは、銀行は「相応の利益」を得るために、最大22% の金利での融資を余儀なくされている。

銀行が証券を購入する小口の投資家にまで融資先を広げ、不動産ブームで 住宅ローンへの需要が加速するなか、昨年のベトナムの与信の伸びは50%に達 した。その与信拡大に、商品やエネルギー価格の上昇が重なり、同国のインフ レ率は少なくとも15年ぶりの高水準となった。

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