英補欠選挙:労働党が30年超守った議席、保守党が奪取―首相に打撃

22日行われた英国の補欠選挙は、与党・労 働党が30年余り議席を維持してきた選挙区で、同党候補が保守党候補に敗れた。 支持率回復を目指すブラウン英首相にとって、新たな打撃となった。

補欠選が行われたのは、イングランド北西部のマンチェスターに近いクリ ュー・ナントウィッチ選挙区。労働党のギネス・ダンウッディ議員の死去に伴 い行われ、保守党のエドワード・ティンプソン候補が2万539票を獲得し、ダ ンウッデイ氏の娘で労働党のタムシン・ダンウッディ候補を8000票近い大差で 破り、当選した。

今回の補欠選敗北で、2010年の半ばまでに行われる次期総選挙で多くの労 働党議員は議席を維持できるか微妙になる可能性がある。調査会社コムレスの アンドルー・ホーキンス最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「保守 党にとっては非常に大きな意味がある」と指摘する一方、労働党については「ブ ラウン首相が支持回復と再選を目指していたさなかだけに、補欠選の敗北は非 常にタイミングが悪い」と述べた。

低所得者層にとって負担増となる税制改正が反発を招き、3週間前に行わ れた地方選挙でも労働党は大きく議席を減らした。ブラウン首相への批判は強 まっている。各種の最新世論調査によれば、労働党の支持率は最大で26ポイン トも保守党を下回った。

今回の補欠選の結果は、住宅価格の下落や食品・石油価格の高騰、1991年 以来のリセッション(景気後退)入りした可能性のある国内経済への不安が増 していることを反映している。

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