コニカミノ株が急伸、TACフィルムの懸念後退-日ゼオン増産(2)

事務機中堅のコニカミノルタホールディン グスの株価が前日比98円(5.6%)高の1846円と急伸。同社が手がける液晶向 けの位相差付きTAC(トリアセテートセルロース)フィルムについて、競合相 手の販売攻勢による影響が予想ほどでないとの見方が台頭。収益に対する不透明 感が薄らぎ、買いが優勢となった。午前終値は90円(5.2%)高の1838円。

日本ゼオンは20日午後、液晶向けの位相差フィルムで今期(2009年3月 期)に大幅な数量増を見込んでいることを明らかにした。これを受け、電子材料 の事業環境が悪化傾向にある中、同社が増産を積極化すれば市況が値崩れすると の不安感が出ていた。しかし日興シティグループ証券の潮田早登美アナリストは 22日付リポートで、「TACフィルムの値崩れが進むとの懸念は杞憂に終わろ う」と指摘した。

対象分野や顧客は重複しない公算

日興シ証によると、日ゼオンは数量増に向けて、フィルム1枚使いの分野や 韓国・台湾のパネルや偏光板各社に積極的に働きかける方針。ただ、コニカミノ などと位相差付きで受注を争っているのは、分野としては2枚使い、顧客として は大手パネルメーカーの三星電子やシャープであり、「対象分野や顧客が必ずし も重複しない公算がある」(潮田氏)。

日ゼオンは08年度に前年比60-70%の数量増、価格下落を推定15%前後と 見込んでいる。これに対し、コニカミノのTACフィルム全体の数量前提(位相 差付きのみは非開示)は35%増、単価は10%下落になっているという。同氏は コニカミノの単価下落想定について、「増産余力ができた汎用品の構成比上昇に 加えて、もう一段の薄膜化を実現して製造原価を引き下げ、それを売価還元する 見込みがあってもおかしくない」と主張している。

ゼオンは20日午後に決算を発表し、コニカミノ株は20日の終値が前日比

1.2%安、21日は3.1%安となっていた。

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