日本株:為替にらみ輸出中心に小高い、保険や薬品堅調-14000円往来

午前の東京株式相場は、小高い水準でも み合い。米景気に対する過度の悲観論が後退する中、為替相場の円安傾向を受 け、ソニーや松下電器産業などの輸出関連株が上昇。ゴールドマン・サックス 証券が目標株価を引き上げたT&Dホールディングスを中心に保険株、スイス のロシュが株式公開買い付け(TOB)で持ち株比率を増やし、関係を強化す る中外製薬など医薬品株も高い。

午前10時26分現在の日経平均株価は前日比42円91銭(0.3%)高の1 万4021円37銭。TOPIXは同1.94ポイント(0.1%)高の1381.61。東証 1部の売買高は概算で7億8632万株。東証1部の騰落状況は値上がり銘柄 823、値下がり707。東証業種別33指数は20業種が高い。

日経平均は小幅に続落して始まった後、すぐにプラス圏に浮上。一時前日 比67円39銭高の1万4045円85銭まで上昇した後は再び下落に転じるなど方 向感を欠く展開になっている。週末を控えている上、前日は安値から300円以 上も上昇したため、積極的に上値を追う向きは少ない。

日興コーディアル証券・国際市場分析部の大西史一シニアストラテジスト によると、「決算発表が一巡し、手掛かりがないため、全般的に動きづらい。 通常は決算発表時に調整して後から見直し買いが入るが、今回は逆になってい る」という。

こうした中、株価指数をけん引しているのが輸出関連株。為替相場の円安 進行を背景に、TOPIXの上昇寄与度上位には輸送用機器、電気機器が入っ ている。東京時間午前のドル・円相場は1ドル=104円台前半で推移。一時は 1ドル=104円23銭まで円安が進んだ。前日の東京株式市場の終了時間(1 ドル=103円5銭)から一段の円安水準で推移している。21日に発表された米 連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録をきっかけに、インフレ抑制のため、 米連邦準備制度理事会(FRB)が年末までに利上げに踏み切るとの見方が広 がっている。

日興コーデ証の大西氏は、「最近の日本株は企業収益に直結しているため 為替相場と非常に連動性が高い」と話している。

商社や海運には売り

半面、原油価格が大幅反落したことを受け、三菱商事などの大手商社に売 りが先行。JFEホールディングスなどの鉄鋼株、三菱UFJフィナンシャ ル・グループなどの銀行株も下落。ばら積み船運賃指標のバルチック・ドライ 指数が続落したことを受け、商船三井などの海運株も安い。東証1部の下落率 ランキングには、乾汽船や商船三井などが並んでいる。

個別では、2008年3月期の連結最終損益が大幅赤字となったテイクアン ドギヴ・ニーズが売り気配。09年3月期は、円高や原材料高が重しとなり、 純利益が前期比18%減に落ち込む見通しとなったオーハシテクニカ、08年3 月期連結最終損益が8億3400万円の赤字となったニチイ学館が大幅安。

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