三菱UFJ証の中沢氏:移民流入など最終需要が裏付け‐欧州住宅市場

三菱UFJ証券の中沢剛シニアエコノミスト は23日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、欧州住宅市場につい て次のようにコメントした。

欧州住宅市場の現状について:

「米国の住宅市場の落ち込みの影響をかなり受け減速している。もともとE CB(欧州中央銀行)やBOE(イングランド銀行)が利上げをして住宅市場は 減速していたが、去年の夏以降、米国の影響が波及し、銀行の貸し渋りなどが起 こっている最中だ。証券化市場も機能不全に陥っており、住宅市場に悪影響を与 えている」

「特にイギリスやスペイン、アイルランドの住宅市場の減速が深刻化してい る。ただ、移民の流入など最終需要の裏付けがあり、住宅価格がこのまま下落を 続けるとは考えにくい」

「ドイツでは住宅価格の下落が止まっている。もともと95年以降、東西統一 の影響で住宅不況が続いていたので住宅バブルが破裂したという背景がない」

今後の欧州住宅市場:

「イギリスなどは高級住宅地域の物件を海外の投資家が積極的に買った時期 もあったが、現在は需要自体がやや後退しているものの、在庫は増加しておらず、 金融市場が安定すれば今後は回復する可能性があると思う」

「スペインの場合、もともと銀行が米サブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローン問題に関係しておらず、銀行自体に問題はなく健全だ。そうしたなか で他国の影響を受けて住宅市場自体が減速している。高級避暑地など買われすぎ た反動ともいえ、まだ調整が続くかもしれない」

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