大同生命:オルタナティブ投資を積み増し、国内債は減少-08年度運用

T&Dホールディングス傘下の大同生命保 険は2008年度の運用計画で、リスク性資産であるオルタナティブ投資を積み増 し、分散投資による収益拡大を目指す方針を示した。残高ベースで前年度末に 3200億円程度だったが、今年度は3700億円程度への積み上げを見込んでいる。 一方、国内債は減少、日本株・外債・外株は横ばいの計画という。

大同生命真珠聡雄運用企画部長が21日、ブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで明らかにした。

PEとヘッジファンドを積み上げ

オルタナティブ投資については、1999年度以降、プライベート・エクイテ ィ(PE)やヘッジファンドを、それぞれ2000億円規模を目指して、積み上げ てきた。07年度末は、ともに1600億円程度の残高だった。

08年度は、PEについては既存契約分で400億円程度、新規契約分で400- 500億円程度の積み上げ、ヘッジファンドは100億円程度の積み上げを計画して いる。残高ベースではPE・ヘッジファンド合計で3700億円程度を見込む。

07年度は、PEについては、日本・米国・欧州へ投資し、現地通貨ベース で15%程度の収益を上げたほか、ヘッジファンドは、ファンド・オブ・ファン ズなど米ドル建てを中心に投資し、2%程度の収益だった。

国内債は減少計画、社債・地方債・RMBSへ投資

国内債は、07年度は300億円程度の増加となったが、08年度は600億円程 度の減少計画。ALM(資産・負債の総合管理)の観点から金利上昇局面で、20 年国債などへの長期化を図るものの、基本的に国債への投資は積極的には行わな い考え。社債、地方債、住宅ローン担保証券(RMBS)などスプレッド(超過 収益)が取れるものへ投資する意向だ。

07年度末では、社債が9400億円程度、地方債が8000億円程度、RMBS が3300億円程度だった。国債は、割引短期国債(TB)・政府短期証券(F B)など短期債が大半で5000億円程度。「年金が流出超なので、キャッシュ比 率を高めており、短期運用資金を9000億円程度持っている」(真珠氏)という。

また引き続き国内買収ファンドに融資の形で投資を積極化する見込み。

貸し出しは、横ばいから若干の増加見通し。07年度は600億円程度の減少 だった。

国内債・貸し出しを合計した円金利資産は、ほぼ横ばいの見通し。

日本株・外債・外株は横ばい

一方、リスク資産に関しては、日本株は、07年度に700億円程度積み増し、 オーバーウエイトとなったが、08年度は横ばいの方針。現在のオーバーウエイ トの幅を縮小する方向で、積み増しはしない。日経平均株価が1万円近辺に下が る場面があれば、押し目買いを入れるが、上昇局面では売りを出す考え。

外債は、07年度にヘッジ外債(為替差損の回避措置を講じる)・オープン 外債(為替差損の回避措置を講じない)合計で1100億円減少しアンダーウエイ トとなったが、08年度も現在のポジションを維持し、横ばい計画。「米金利が 低くなったことやヘッジコストもあり、収益性が低い。株の方が魅力がある」 (真珠氏)とみている。

07年度の通貨比率は、ユーロ・ドルが6対4の割合だった。今年度末にか けて、ドル・円相場は若干の円安・ドル高方向、ユーロ・円は横ばいを予想して いる。

外国株は07年度に200億円減少し中立ウエイトとなったが、08年度は横ば い計画。

大同生命は、総資産が約6兆円程度。07年度実績は、投資信託などの売買 を含めたベース。

大同生命の2008年度の予想水準(09年3月末予想)
10年国債:1.1-1.7%(1.5%)
米国10年債:3.2-4.2%(4.0%)
日経平均株価:1万1500円-1万6500円(1万5500円)
NYダウ:1万ドル-1万4000ドル(1万2500ドル)
ドル・円:90-115円(110円)
ユーロ・円:150-170円(160円)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE