中外薬株が大幅続伸、ロシュが1730円でTOB-持ち株比率6割に

中外製薬の株価が大幅続伸。一時は前日比 89円(5.6%)高の1685円まで買い進まれ、1月30日以来の高水準に回復した。 親会社ロシュ・ホールディングが提携関係強化を目的に持ち株比率を50.1%か ら59.9%に約10%引き上げる方針を固めた。1株につき1730円で株式公開買い 付け(TOB)を実施するため、株価がTOB価格にさや寄せするとみた向き が、短期的な値上がりを期待して買いを入れたようだ。

中外薬株の22日終値は1596円。TOB価格はこれより8.4%高い水準とな る。TOB期間は23日から6月23日までで、ロシュは最大950億円を投じて 5493万326株を取得する。

ロシュのフランツ・フーマー会長は持ち株比率引き上げの背景について、 「日本市場の長期的な可能性と中外薬との良好な関係が戦略的に重要だと考え たためだ」と説明。両社の提携関係が「ますます互いに恩恵をもたらす」と指 摘した。

中外薬は2002年にロシュグループの傘下に入った。その時の合意契約の中 に、ロシュが株式保有5年目以降に中外薬株を買い増すことができるとの条項 が入っていた。

期待のリウマチ薬も順調

中外薬は22日に関節リウマチ薬「アクテムラ」の製品説明会を開催した。 同説明会に出席した三菱UFJ証券の中沢安弘シニアアナリストは「懸念され ていた脂質上昇や肝酵素上昇は大きな問題ではないことが示され、今後の欧米 での承認取得期待を高めた」と23日付の投資家向けリポートで指摘、投資判断 「2(買い)」を継続した。中外薬は6月11日から仏パリで開催される欧州リ ウマチ学会で、アクテムラの海外臨床試験第3相(フェーズ3)2本の試験結 果を公表する予定。

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