NY外為(23日):ドル下落、原油高や住宅不振で-週間で3週連続安

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユ ーロに対し週間ベースで3週連続下落。米住宅市場の減速や最高値圏にある原 油価格が米経済の成長を抑制しているのが背景。

ドルは円に対しても下落。対スイス・フランでは1カ月ぶり安値付近で取 引された。午前に発表された4月の米中古住宅販売件数が前月比で減少したの が売りを誘った。人民元はドルに対し週間ベースで今年最大の上げとなった。 インフレ抑制を目指し、中国当局が元上昇を加速させているとの兆候を受けて 元買いが進んだ。

ウェルズ・ファーゴ・バンクの為替ストラテジー責任者、ニック・ベネン ブローク氏は、「景気が失望され、しかも原油が高止まりしている状況は明ら かにドルにはリスクとなる。ドル相場の回復はさらに遅れることになるだろ う」と語った。

ニューヨーク時間午後4時10分現在、ドルはユーロに対して0.2%下落し て1ユーロ=1.5769ドル。前日は同1.5733ドルだった。対円では1ドル=103 円32銭、前日は同104円7銭だった。ユーロは対円で162円93銭と、前日の 163円73銭から0.5%値下がりした。

週間ベースのドル

週間ベースでのドルは主要16通貨のうち13通貨に対して下落。原油高騰 が背景だった。22日のニューヨーク原油先物相場は一時、バレル当たり

135.09ドルに上昇し、最高値を更新した。

過去1年間、対ドルでのユーロ相場と原油価格の値動きの相関係数は

0.95。これは95%の確率で同方向に推移していたことを意味する。

週間ベースでの豪ドルは対米ドルで0.5%上昇して1豪ドル=96.01米セ ント。4週連続の値上がりとなった。商品相場の上昇を受けて、オーストラリ アの中銀が政策金利を据え置くとの観測が強まった。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は前週末比

0.7%高の1ドル=6.9417元だった。

ドルが対ユーロで下落

ドルは過去1年間でユーロに対して14%下落。米連邦公開市場委員会(F OMC)は昨年9月以降の連続利下げで、5.25%に設定されていたフェデラル ファンド(FF)金利誘導目標を2%まで引き下げた。欧州中央銀行(EC B)は政策金利を4%で据え置いている。

米連邦準備制度理事会(FRB)が今週公表したFOMCメンバーの経済 予測では、2008年の実質国内総生産(GDP)伸び率予想が下方修正された一 方で、食品とエネルギーを除く個人消費支出(PCE)物価指数の見通しは上 方修正された。

金利先物市場動向によると、12月のFOMC会合でFF金利誘導目標が

0.25ポイント引き上げられる確率は40%となっている。また6月25日の会合 で金利が据え置かれる確率は90%となっている。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した4月の中古住宅販売件数(季節 調整済み、年換算、以下同じ)は前月比1%減少の年率489万戸。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は1.6%減だった。

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