カプコン社長:映画に本格進出で出資-次期ハリウッド作の契約発表も

ゲームソフトメーカーのカプコンは、自社コ ンテンツ(情報の内容)を活用した映画ビジネスに本格的に乗り出す。米ハリウ ッドとの連携を一段と強めて映画製作に出資し、映画自体からも収益を確保する 方針。中核事業のゲームソフト事業との相乗効果を狙う。これまで十分浸透でき ていなかった欧米市場での同社のソフト販売強化にもつながる形となり、世界的 規模でのコンシューマー向けソフトのシェア拡大と収益増を目指す。

同社の辻本春弘社長が22日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで 明らかにした。同社は、中核事業であるゲームソフトの1つのコンテンツをさま ざまな関連事業に利用する方針で、同社長は「ワンコンテンツ・マルチユースは カプコンの新しい戦略の一環。映像への出資は、収益への寄与度も見込める」と 述べ、一段と加速させる方針を示した。

昨年、世界的な人気タイトルとなったホラーアクションゲームの「バイオハ ザード」の映画版として「バイオハザードIII」がハリウッド映画として公開され た。それに続いてカプコンのゲームタイトルを使ったハリウッド映画5作目は格 闘ゲームタイトルの「ストリートファイター」で、同作品は「今期中に映画化す る」(辻本社長)意向。バイオハザードはコンテンツ提供だけにとどまっていた が、「ストリートファイター」では出資に踏み込む。同社は、タイミングを合わ せて「ストリートファイターⅣ」を業務用機器として、アミューズメント施設向 けに出荷する計画。

「鬼武者」に続く新タイトルのハリウッド映画化も発表間近

カプコンは映画への出資を一段と加速させる。「ストリートファイター」に 続き、サバイバルゲーム「鬼武者」のハリウッド映画化も決定済みと明らかにし たうえで、同社長はさらに「先週カンヌに行き、契約を締結したタイトルがある。 まもなく発表できるだろう。それが発表となれば、映画業界、ゲーム業界に大き なインパクトを与えることになる」との見通しを示す。ただ、詳細は「相手のあ ることであり現時点で明らかにできない」と語った。

カプコンが保有するミリオンタイトルとなった世界的ゲームタイトルで、映 画化がまだ行なわれていないのは、「デビル メイ クライ」、「ロスト プラネッ ト」、「デッドライジング」、「モンスターハンター」などがある。

辻本社長は、「更なる成長戦略として、出資だけではなく映画製作の事業面 で協力することでハリウッドの見方が変わってくることを期待する。私は願わく はマーベル・コミックがやったことをゲーム業界でやりたい」と語った。漫画の 出版社だった米マーベル・エンターテインメント社は、有力漫画コンテンツの 「スパイダーマン」や「X-メン」などをハリウッドが映画化したことで、現在は 米国を代表するコンテンツ会社として生まれ変わった。

辻本社長は、映画事業への注力は、あくまで最終的にはコンシューマー向け のゲームタイトル販売の強化の一環と断ったうえで、「出資したものが返ってく ることが最低条件だ」として、採算性も同時に重視することを強調した。

カプコンの株価終値(22日)は前日比210円(6.2%)の3620円。

--共同取材 吉川 淳子 Editor: Tetsuki Murotani Hitoshi Sugimoto

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