【注目株】金融、東電、三井不、ニイウス、コマツ、新日鉱、ヤマダ電

1日の材料銘柄は以下の通り。

銀行や保険など金融株:日本銀行が公表した経済・物価情勢の展望(展望 リポート)で、金融政策運営について「経済・物価の見通しとその蓋然(がい ぜん性)、上下両方向のリスク要因を丹念に点検しながら、それらに応じて機 動的に金融政策運営を行っていく」と指摘。従来の「経済・物価情勢の改善度 合いに応じたペースで徐々に金利水準の調整を行う」との文言は削除した。

東京電力(9501):柏崎刈羽原子力発電所の停止に伴い、代替火力発電の 増加や他社からの電力融通のコスト負担が大幅に増え、前期(2008年3月期) の連結純損失は1501億円になった。従来の損失見込みは1550億円。純損益の 赤字転落は28年ぶり。09年3月期は、売上高で前期比6.8%増の5兆8500億 円としたが、営業利益や純利益などの予想は明示しなかった。

三井不動産(8801):08年3月期の連結純利益は前の期比16%増の874億 円。オフィス空室率の低下を背景に賃貸事業の好調が続いていることなどが利 益を押し上げた。今期(09年3月期)は前期比8.7%増の950億円を見込む。

ニイウスコー(2731):民事再生手続き開始を決定し、東京地裁に申し立 てた。旧経営陣下での新たな不正取引が発覚して債務超過に陥り、財務基盤回 復に向けた債務の株式化(DES)での金融機関の賛同が得られなかった。こ れを受けて東証は、6月1日付でニイウスコー株の上場廃止を決定した。

コマツ(6301):前期連結決算(08年3月期、米国会計基準)は、純利益 が前の期と比べ27%増の2088億円。世界的な資源開発や新興国を中心とした インフラ整備を背景に建設機械需要が拡大した。全利益で4期連続、過去最高 益を更新し、6期連続の増収増益。今期(09年3月期)も建機需要の拡大で、 連結純利益は前期比4.9%増の2190億円を計画。

新日鉱ホールディングス(5016):08年3月期の連結純利益は、前の期に 比べて6.7%減の993億円(前の期は1064億円)。原油価格高騰の中で販売 価格への転嫁が進まず、石油関連製品の利益率が悪化した。09年3月期の純 利益は720億円と、前期比で28%減少する見通し。

ヤマダ電機(9831):1日付の日本経済新聞朝刊は、08年度に全国500 強の直営店のうち、13店舗を閉鎖・移転すると報じた。主要都市への出店が 一巡、効率の悪い店の整理や大型化で収益力を高めるのが狙いという。一方、 今年度の出店は45カ所と高水準を維持、スクラップ・アンド・ビルドに軸足 を移すと伝えている。

りそなホールディングス(8308):仏クレディ・アグリコル ・グループ の金融商品などを国内顧客に提供している提携を拡大する。これまでの投資信 託・資産運用業務に加え、生命保険と投資銀行業務を追加。一方、08年3月 期の連結純利益は3000億円になったよう。従来予想は2300億円。本業収益は 計画を下回ったものの、東京本社ビル譲渡に伴う繰延税金資産の計上による税 効果の影響などで純利益を押し上げた。

セイコーエプソン(6724):09年3月期の連結純利益が前期比62%増の 310億円になる見通しだ。ブルームバーグ・データによるアナリスト14人の 予想中央値である331億円をやや下回った。同時に、碓井稔常務が社長に昇格 する首脳人事も発表した。

サッポロホールディングス(2501):08年12月期の第1四半期(1-3 月)の連結純損益は33億円の赤字だった。国内酒類事業における販売促進費 の削減などにより、前年同期(40億円の赤字)から損失額が縮小した。

キリンホールディングス(2503):08年12月期の第1四半期(1-3 月)連結純損益は6億7500万円の赤字だった。前年同期は65億円の黒字。原 材料の高騰、飲料子会社キリンビバレッジなど主力品の販売数量減、豪ナショ ナルフーズ社の買収に伴うのれん代の償却が響いた。

村田製作所(6981):09年3月期の連結純利益は前期比32%減の530億 円と、5期ぶりに減少する見通し。海外売上高比率が75%を占めるため円高 で利益が圧迫されるほか、先行投資の研究開発費も負担になる。

グッドウィル・グループ(4723):1日付の日経新聞朝刊は、グッドウィ ル・グループ(GWG)と同社の筆頭株主のユナイテッド・テクノロジー・ホ ールディングス(2146)(UT)との業務提携交渉が不成立に終わったと報じ た。報道によると、「GWGが子会社の売却に応じなければ、株の買い増しを 検討する」としたUTからの新提案を受け、これを「敵対的」と見たGWGは、 一切の交渉を打ち切ることを決定したという。

ユニー(8270)、イズミヤ(8266):1日付の日経新聞朝刊は、中部地方 を地盤とするスーパー、ユニーと関西地盤のスーパー、イズミヤが業務提携で 大筋合意したと報じた。商品を共同で仕入れるほか、自主企画商品の共同開発 を検討するという。

大阪証券取引所(8697):1日付の日経新聞朝刊は、大証とジャスダック 証券取引所が経営統合に踏み切る見通しとなったと報じた。両社の経営統合に 反対していたジャスダックの複数の取締役が6月に退任するのが確実になった ためとしている。

小型株:商工中金が発表した中小企業月次景況観測によると、4月の景況 判断指数は3カ月ぶりの低下となった。4月は鉄鋼関連製品や食料品などの大 幅な価格上昇が相次いだものの、企業が仕入価格の上昇を販売価格に転嫁でき ず、景況感の悪化につながった。

あいおい損害保険(8761):08年3月期の連結純損益が31億円の赤字 (前の年は161億円の黒字)になったもよう。赤字額は2月時点予想の40億 円から縮小。証券化商品の下落が想定より小幅にとどまったことに円高要因も 重なり、サブプライム関連損失が920億円から836億円に減るのが主因。

伊藤忠商事(8001):08年3月期の連結純利益は前の期と比べて24%増 の2186億円。09年3月期(今期)の連結純利益見通しは前期比9.8%増の 2400億円。

東京建物(8804):分譲マンション事業で新規竣工の物件が少なく、販売経 費や固定費も膨らみ、08年12月期の第1四半期(1―3月期)の連結純利益 は前年同期比81%減の10億8400万円にとどまった。ただ、分譲マンション の引き渡し、SPC(特別目的会社)収益の計上を第2四半期以降に予定して おり、中間期、通期予想に対しおおむね計画通り推移しているという。

ムトウ(8005):通信販売事業でカタログのターゲットニーズを的確に捉 えた上、固定費削減などの諸施策も寄与し、08年3月期の連結営業損益は前 の期実績の9900万円の赤字から22億5300万円の黒字に浮上。09年2月期は 前期比2.1%増の23億円を見込む。

テルモ(4543):08年3月期の連結営業利益は前の期比15%増の669億円 と2けたの伸びを示した。カテーテルシステムを中心に心臓・血管領域商品群 が伸びたほか、輸血関連も好調に推移。カテーテルが引き続き好調に推移する ことで、09年3月期の連結営業利益は前期比1.6%増の680億円を見込む。

セガトイズ(7842):08年3月期の連結営業損益は前の期の3億3300万円 の黒字から6億9000万円の赤字になった。国内ではクリスマス商戦で女児キ ャラクター製品や、大人向けの「グランドピアニスト」などが伸び悩んだ。09 年3月期の営業損益は4億2200万円の黒字化を見込む。

日本ガイシ(5333):生産性改善や円安が寄与したセラミックス事業が好調、 電力関連やエレクトロニクス、エンジニアリング事業も増益を確保し、08年 3月期の連結営業利益は前の期比33%増の694億円と、3期連続で最高益を 更新した。09年3月期は、エンジニアリングの環境装置が連結対象外となる 上、円高進行を前提に前期比16%減の580億円を見込む。

ベネッセコーポレーション(9783):主力の教育事業で東京個別指導学院の 子会社化が貢献、高齢者向けや語学関連の収益も伸び、08年3月期の連結営業 利益は前の期比11%増の349億円。5期連続の増収増益で、過去最高益を更新。 09年3月期は6.6%増の372億円を見込む。また、発行済株式総数に対する割合

0.9%に相当する100万株、45億円上限に自己株の取得を決議した。取得日程は 5月2日から29日まで。

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