キリンH:1-3月期純損益は6億円赤字-飲料・医薬事業不振(3)

酒類事業を中心に清涼飲料や医薬、食品事業 などを展開するキリンホールディングスは30日、第1四半期(2008年1-3 月)の連結純損益が6億7500万円の赤字だったと発表した。前年同期は65億円 の黒字だった。原材料の高騰、豪ナショナルフーズ社の買収に伴うのれん代償却 のほか、飲料や医薬事業における主力商品の販売数量減が響いた。

1-3月期の営業利益は同46%減の92億円だった。原材料高による営業利 益への影響についてはほぼ計画通りで、ビール類と飲料で19億円利益を押し下げ た。ナショナルフーズののれん代は11億円の負担となった。売上高は同14%増 の4301億円。ナショナルフーズの連結化と豪ビール子会社ライオンネイサンの売 り上げ好調が寄与した。

飲料子会社キリンビバレッジでは、販売数量減で3億円、販売促進費が22億 円と営業利益を押し下げた。「生茶」など茶系飲料の販売数量が10%減と低迷。 同市場全体が停滞するなかで販売目標を高く設定しすぎたという。コーヒー飲料 なども前年同期を割り込んだ。消費者の低価格志向が強まるなか、同社は極力価 格を下げない戦略をとっており、スーパーの自主企画商品(PB)商品などに顧 客を奪われた形だ。

医薬子会社キリンファーマでは、主力医薬品の貧血治療薬「エスポー」と 「ネスプ」の売り上げが落ち込み、32億円が営業減益の要因となった。年末まで に多く売れた反動が出たほか、4月の薬価改定を前に買い控えも発生した。ただ、 4月の販売状況は堅調で、着実に計画に沿っているという。

今期業績予想は協和発酵分を反映

今期(08年12月期)の連結業績は若干、上方修正した。4月から連結子会 社となった協和発酵が4月28日に発表した今期業績予想を反映させた。純利益は 前期比95%増の1300億円(従来予想は90%増の1270億円)となる見通し。売上 高は同33%増の2兆4000億円(同2兆3900億円)、営業利益は同36%増の 1640億円(同1600億円)をそれぞれ見込む。

協和発酵は3月までは持ち分法適用会社とし、株式交換で過半数を取得後、 4月に連結子会社化した。今期は協和発酵の子会社化により持ち分変動差益が特 別利益として700億円発生し、協和発酵の9カ月分の売上高、営業利益を上乗せ している。

キリンHの株価終値は前営業日比30円(1.7%)高の1850円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE