コマツ:前期純利益27%増、建機需要拡大-円高の今期予想5%増(2)

建設機械世界2位のコマツが30日に発表 した前期(2008年3月期)の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前の期と 比べ27%増の2088億円となった。世界的な資源開発や新興国を中心としたイ ンフラ整備を背景に建設機械需要が拡大した。全利益で4期連続の過去最高益 を更新し、6期連続の増収増益。今期(09年3月期)も建機需要の拡大で、連 結純利益は前期比4.9%増の2190億円の見通しだ。

売り上げの8割を占める建設・鉱山機械部門の売上高は前の期と比べ21% 増。主力の米州市場ではサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問 題の影響などでほぼ横ばい。国内市場も小幅増だったが、その他の地域は軒並 み高い伸びとなった。この結果、売上高が前の期と比べ19%増の2兆2430億 円、営業利益は同36%増の3329億円。

今期予想は、売上高が前期比15%増の2兆5800億円、営業利益は同

8.2%増の3600億円、経常利益が同9.6%増の3530億円の見通し。日平トヤマ が今期から連結子会社となり、売り上げが967億円拡大する。コマツは建機の 今期世界需要が同11%増と予想しているが、同社の建設・鉱山機械事業の出荷 台数は「それ以上に伸びるとみている」(木下憲治専務)。

今期も北米や日本以外の地域が伸びる

今期も前期と同様の傾向で、北米は同20%、日本が同2%それぞれ落ち込 むが、他の地域は伸びると予想している。特に中国やアジア、ロシアなどの独 立国家共同体(CIS)が大幅に伸びる。利益の伸びが減速するのは為替の円 高が主因。今期は1ドル=103円の想定で、前期比11円の円高になる。鉄鋼値 上げなどの原材料高も予想されるが、値上げで対応。円高や資材高の逆風を販 売数量増でカバーする計画だ。

コマツは同日、日平トヤマを株式交換により完全子会社にすると発表した。 コマツは現在、日平トヤマの発行済み株式の93.79%を保有している。株式交 換は9月下旬の予定で、交換比率は1対0.43。これで、日平トヤマの買収手続 きが完結する。

同時に発表した第4四半期(08年1-3月期)連結業績は、純利益が前年 同期比3.9%増の572億円だった。木下専務は「懸念していた輸出用の船の配 船が予想以上に順調で、営業利益が四半期として過去最高の2けた増(21% 増)を達成したことが、前期の大幅増益につながった」と述べた。

コマツの株価終値は前営業日比30円(1.0%)高の3150円。

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