川重:前期純利益18%増、全部門が黒字に-円高で今期予想15%減(2)

国内重工業2位の川崎重工業が30日に発 表した前期(2008年3月期)の連結決算は、純利益が前の期と比べて18%増 の351億円となった。船舶、ガスタービン・機械、プラント・環境部門で増収、 営業損益も改善したことなどが寄与した。今期(09年3月期)は円高や原材料 価格の上昇などが響き、連結純利益が前期比15%減の300億円の見通し。

前期の売上高は前の期に比べ4.3%増の1兆5011億円。船舶事業は海運活 況を受けて大きく伸び、営業損益が黒字転換した。プラント部門では合理化効 果も寄与するなど、全部門で営業損益が黒字となった。この結果、営業利益は 同11%増の769億円だった。

今期予想は、売上高が前期比2.7%減の1兆4600億円、営業利益は同 28%減の550億円、経常利益が同14%減の550億円の見通し。今期は1ドル= 100円と前期平均115円に比べ大幅な円高を想定して減収減益とみている。円 高は営業利益段階で前期に比べて「340億円の減益要因として影響する」(高 尾光俊財務経理部長)。鋼材など原材料価格の上昇も見込んでいる。

今期の部門別動向では、防衛需要が落ち込む航空宇宙や、受注残は多いが 受注順で低単価のばら積み船の進水が多くなる船舶、北米の景気減速と円高が 響く二輪車の汎用機部門は、いずれも減収、営業減益となる。

川重の株価終値は前営業日比3円(1.1%)高の268円。

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