【個別銘柄】松下電産、菱地、菱商、住鉱、証券、富士フ、WOWOW

30日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは以下の通り。

松下電器産業(6752):終値は前営業日比15%高の2445円。1999年7月 以来の上昇率となった。2009年3月期の連結純利益が前期比10%増の3100億 円になる見通し。原材料高や米景気後退懸念、価格競争など厳しい経営環境の 中、薄型テレビやデジタルカメラなど主力製品の拡販に努める。ブルームバー グ・ニュースが調べたアナリスト5人の予想中央値2704億円を上回った。

三菱地所(8802)、住友不動産(8830)、三井不動産(8801):菱地所は

4.1%安の3020円と3日ぶりに反落。クレディ・スイス証券は28日、テクニ カルリバウンドは終了したとして3銘柄の投資判断を従来の「中立」から「ア ンダーパフォーム」に引き下げた。このほか不動産銘柄では、サンフロンティ ア不動産(8934)なども下落。菱地所は午後に08年3月期の連結純利益が 11%減の870億円だったと発表。前の期にあった米不動産仲介子会社の売却益 がはく落。今期は7.4%減の805億円を計画。

三菱商事(8058)など大手商社株:三菱商は3.2%安の3340円。相次い で午後に決算を発表。09年3月期の業績見通しがいずれも市場予想を下回り、 会社側による慎重見通しを嫌気した売りが先行した。双日(2768)、住友商事 (8053)、丸紅(8002)はいずれも下落。東証卸売指数はTOPXの下落寄与 度1位となった。

住友金属鉱山(5713):7.8%安の1891円と急反落。09年3月期の連結 純利益は前期比34%減の910億円の見通し。鉱山会社との銅鉱石価格交渉で、 住友鉱側の取り分である製錬加工賃が引き下げられるのが響く見通し。

大和証券グループ(8601):5.2%高の1031円。米サブプライム住宅ロー ン問題の影響を受け、08年第4四半期(1-3月)業績は赤字となったが、 内容や損失が予想の範囲内であったことなどから、これまで売られていた証券 株に買い戻しが入った。野村ホールディングス(8604)なども上昇し、東証業 種別の値上がり率1位となった。

富士フイルムホールディングス(4901):5.5%高の3990円。銀・アルミ などの原材料高や円高進行などを受け、08年3月期業績は会社計画や市場予 想を下回り、09年3月期計画も市場予想を下回った。直近の株価は上昇基調 にあったこともあり、業績発表を受けて売り先行の展開となった。

WOWOW(4839):ストップ高(値幅制限の上限)となる2万円 (14%)高の16万6000円まで上昇。約3カ月ぶりの水準を回復。加入件数が 計画を上回った上、円高進行で為替差益が膨らんだなどとして、午後2時に 08年3月期の業績予想を上方修正。期末配当の増額も発表した。良好な業績 と株主配分強化を評価した買いが膨らんだ。

TDK(6762):3.9%高の7120円。09年3月期の連結純利益は、前期 比9%減の650億円になる見通し。ブルームバーグ・データによると、アナリ スト19人の純利益の予想中央値617億円を上回った。想定為替レートは平均 1ドル=100円とした。

OKI(6703):9.2%高の226円。高付加価値機種のオフィス向けプリ ンタが好調だったほか、消耗品の販売も増加し、08年3月期の最終損益は30 億1800万円の黒字(前の期は364億4600万円の赤字)となった。従来予想は 5億円の黒字。09年3月期の連結業績予想は5月下旬をめどに開示する予定。

ソフトバンク(9984):2.2%高の2100円と反発。30日付の日本経済新 聞朝刊によると、中国のインターネット大手「オーク・パシフィック・インタ ラクティブ(OPI)」を傘下に収めることでOPIと合意した。約400億円 で株式の40%を取得、経営権を握るという。

ユニ・チャーム(8113):4.6%高の7240円。海外向けなどが伸びて08 年3月期の連結純利益は前の期比11%増の166億8300万円と過去最高益とな った。野村証券は28日、投資判断を「3(中立)」から「2(買い)」に引 き上げ。

帝人(3401):4.5%安の403円。08年3月期の連結純利益は前の期比63% 減の126億円となったもよう。従来予想は300億円だった。連結子会社である 米国合弁会社などの減損処理を行い、特別損失として244億円を計上した。期 末配当も従来計画から2円減額し、3円50銭とする。

富士重工業(7270):3.7%安の446円。08年3月期の連結業績は、国内 販売が落ち込んだ上、巨額の減損損失を特別損失に計上したことなどから、純 利益が前の期に比べて42%減の185億円。09年3月期の純利益は、為替の円 高や原材料・諸経費増などから前期比46%減の100億円を見込む。

TOTO(5332):3.8%安の891円まで続落。競争激化や原材料価格の 高騰などで利益率が悪化しており、09年3月期業績は2期連続の減益となる 見通し。昨年6月に施行された改正建築基準法の影響で新設住宅着工戸数の減 少が続くなど、同社を取り巻く収益環境の厳しさを嫌気した売りが先行した。

秋田銀行(8343):6.2%安の456円と急反落。08年3月期の連結純利益 見込み額を従来の51億円から前期比29%減の35億円に減額修正した。資金 運用収益は増収となる一方、株式市場の低迷で有価証券の減損処理を実施、与 信関係費用も当初計画から上振れる。サブプライム関連の有価証券は保有して いない。

佐田建設(1826):27%高の70円と急騰。08年3月期の連結純利益見込 み額を前の期比72%増の5億2500万円と、従来の2億1000万円から増額修 正した。工事原価の圧縮による完成工事総利益の増加、一般管理費の削減など が寄与。また最終利益ベースでは、事業整理損失引当金の戻入も効く。

大同特殊鋼(5471):2.3%高の577円と3営業日続伸。大手を中心に鉄 鋼株全般に売りが優勢となる中、堅調ぶりが目立った。日産自動車やホンダ向 けが中心だった大同特鋼に対し、トヨタ自動車が出資したとの30日付の日経 新聞朝刊の報道を受け、トヨタ向け販売の拡充による業績拡大期待が広がった。

大阪チタニウムテクノロジーズ(5726):3.3%安の7100円。償却費負担 の増加などを理由に、09年3月期の連結業績は前期比3.6%の営業減益になる 見通し。大幅な増益を予想する向きが多かっただけに、売りが先行し、一時は

6.5%安の6860円と、7営業日ぶりに7000円を割り込んだ。ただ、アナリス トらはチタン需要がおう盛なため、増益も可能だと予測、来期にかけて高成長 が可能と見る向きも根強い。

新明和工業(7224):25%高の398円とストップ高。09年3月期の連結 営業利益は前期比9.8%増の55億円の見通し。08年3月期は排ガス規制に関 する需要の一巡で前の期比5.5%減の50億円だったため、一転して増益とな る見込み。

三菱製鋼(5632):13%高の380円。09年3月期の連結営業利益は前期 比2.1%増の139億円の見通し。ゴールドマン・サックス証券は28日、決算 発表を受け、値上げと在庫評価益は予想以上として目標株価を350円から390 円に引き上げた。

九電工(1959):11%高の538円。不採算工事の削除などが奏功、08年 3月期の連結経常利益は従来予想比26%増の82億円になったもようと発表。

アスクル(2678):16%高の2440円。4月の売上高は前年同月比1.5% 増となった。前年同月と比べて平日が1日少ないため、稼働日修正後の伸張率 は4%増になると推定されるという。

東洋ゴム工業(5105):12%高の404円。08年3月期の業績は従来予想 を上回ったようだと発表した。販売攻勢の変化で利益率が改善した上、コスト 合理化や経費削減効果もあった。

ウシオ電機(6925):6.1%安の1968円。原材料価格の上昇などを考慮し て09年3月期の連結営業利益は前期比0.9%増の205億円の見通し。ブルー ムバーク・データに登録された9人の平均予想値252億2200万円を大きく下 回った。

新日本石油(5001):5.8%安の713円。5月の原油処理計画が前年同月 と同量になるとの見通しを示した。中村雅仁常務は28日に都内で行った会見 で、5月に367万キロリットルの原油を処理する計画を明らかにした。また、 09年3月期の連結純利益計画は前期比62%減の570億円。原油価格高で、期 初の割安な在庫による利益かさ上げ(在庫評価益)の影響が減少することが背 景にあるという。

信越ポリマー(7970):6.1%安の619円。低価格化の影響を受ける上、 投資による固定費負担が増えることなどから、09年3月期の連結営業利益は 前期比20%減の76億円の見通し。ブルームバーク・データに登録された4人 のアナリストの平均予想値98億円を大きく下回った。

大東建託(1878):2.6%安の4840円。08年3月期の期末配当は現時点 で未定と発表。同社はこれまでに、大株主の保有株売却意向を受けた資本政策 を検討中で、その結論次第で配当を決めると発表していた。今月に入り、同社 は決定の時期を4月中旬から5月末をめどに延期していた。

コメ兵(2780):8.6%高の760円と急反発。貴金属相場の高騰で中古宝 飾品の買い取りが伸び、品ぞろえが強化されている。高採算の中古品が構成比 を高めたことで粗利益率が向上、08年3月期業績予想を大幅に引き上げてお り、収益改善を評価した買いが優勢になった。

アイ・オー・データ機器(6916):ストップ高に相当する100円(12%) 高の914円まで買われた。円高・ドル安の進行を受けて、海外で調達するスト レージ製品の仕入れコストが低減、08年6月期の連結経常利益が58%上振れ する見通しとなった。好業績を評価した向きから買いが優勢となり、06年8 月23日以来、約1年8カ月ぶりの水準を回復した。

日本電工(5563):8.9%高の1254円と大幅反発。鉄鋼副原料のフェロマ ンガン(FeMn)の国際市況の高騰が続いており、08年12月期の業績拡大 期待が広がっている。この日は一時前営業日比11%高の1282円まで上げ、4 月22日に付けていた18年ぶりの高値をまた更新した。

新光電気工業(6967):11%安の1433円と急反落。円高と材料価格の高 騰が逆風になるほか、競争激化に伴う半導体パッケージなど既存商品の値下げ も響くとして、09年3月期の連結業績は減収・大幅減益を見込む。収益環境 の厳しさを嫌気した売りが膨らんだ。

山崎製パン(2212):3.4%高の1101円と反発。昨年12月に実施した値 上げによる悪影響は一時的で、販売数量が伸びている。会社側が5月に再度値 上げする方針を示す中、低価格ブランドの強化で収益拡大傾向は続くと一部ア ナリストが指摘したことを受けた。ほぼ4カ月ぶりの高値水準を回復。

伯東(7433):1.9%安の1062円。午後1時の業績修正を受けて下げ幅を 拡大。急激な円高で外貨建債権の評価が目減りしたことに加え、保有する投資 有価証券の評価減などの影響から、08年3月期の連結純利益は想定を71%下 回る見込みとなったことが嫌気された。

三菱電機(6503):8.7%高の1062円。エレベーターを中心とした重電部 門とFA(ファクトリーオートメーション)システムを手掛ける産業機器部門 が業績をけん引し、午後1時15分に発表した08年3月期業績は売上高、利益 ともに従来予想を上回った。良好な収益状況を評価する買い圧力が増した。取 引時間中に1000円の大台を回復したのは2月28日以来、約2カ月ぶり。

積水化成品工業(4228):20%高の308円。午後の取引で一時25%高の 320円と急騰。2月6日以来の高値水準に戻す。自動車用の緩衝材として使わ れる高機能樹脂「ピオセラン」の受注が伸びていることなどが評価された。

マキタ(6586):4.3%安の3580円。午後2時20分以降に下げ幅を拡大。 一時7.8%安の3450円と、取引時間中の下落率としては9日(12%安)以来、 3週間ぶりの大きさを記録した。会社側は、1ドル=100円を前提に09年3 月期は4.5%の営業減益になると見込んだ。大幅な増益を予想する向きが多か っただけに、売りが先行した。

コロワイド(7616):1.2%安の514円。個人消費の低迷で既存店の売上 高が計画を下回った上、不採算店を対象に減損損失を計上したことなどから、 08年3月期の業績計画を下方修正した。連結純損益は従来の黒字から赤字に 転落したもようで、利益水準の悪化を嫌気した売りが優勢になった。

電通(4324):4.4%安の23万9000円と続落。モルガン・スタンレー証 券では投資判断「オーバーウエート」から「イコールウエート」に、目標株価 を31万5000円から25万6000円に引き下げた。

マネックス・ビーンズ(8698):9.1%高の6万100円と続伸。JPモル ガン証券は投資判断「UNDERWEIGHT」から「NEUTRAL」に引き上げ。

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