短期市場:オペ金利低下、連休越えレポ落ち着く-金利先物は大幅反発

短期金融市場では、日本銀行が実施した資 金供給オペの落札金利が低下。月末と連休に絡んで上昇していたレポ(現金担保 付債券貸借)が落ち着いてきたため。国内銀行は短期資金が潤沢なうえ、準備預 金の積み上げも進ちょくしている。

午後の本店共通担保オペ3000億円(5月1日-22日)の最低金利は、前 回(4月30日-5月29日)より2ベーシスポイント低い0.56%、平均金利 は1.8ベーシス低下の0.570%。応札倍率は5.94倍と前回(6.44倍)から 低下した。

午前の国債買い現先オペ8000億円(5月2日-19日)の最低金利も2ベー シス低下の0.56%と、各オペで金利低下が鮮明になった。

三菱東京UFJ銀行の小倉毅円資金デスクチーフは、レポには相応の運用が 出てきていると指摘。「準備預金の積みが日数に比べて進んでおり、連休明けは 金利が急低下しかねない。レポが高止まりすることはないだろう」という。

レポは、連休をまたぐ5月2日分が0.58%と、高値から10ベーシス程度 低下。連休明け7日分は0.55%付近に落ち着きそうだ。毎年5月の連休は資金 需要も高まるが、今回のレポ金利は3月期末以来の高水準と異例の展開。3月以 降、証券会社の在庫の資金手当てが重く、前週の国債相場急落も影響しているも よう。

もっとも、レポで資金の出し手となる国内大手銀行は、前週に中期債の処分 売りに動いたとみられ、短期資金は潤沢。金利が高めのレポに資金が還流してい る可能性がある。無担保コール翌日物では大手各行の調達が強く、持ち高以上に レポ運用を膨らましているとの見方もある。

日銀は期間1カ月以内の供給オペを拡大しているほか、日々の準備預金も中 立水準より1兆円超の余裕(積み上幅)を持たせており、積みが進ちょく。「連 休前の5月2日に余資を抱えると積みが加速するため、同日午後に金利が急低下 する可能性もある」(三菱東京UFJ銀・小倉氏)という。

金利先物が大幅反発-中期債主導で買い戻し

ユーロ円金利先物相場は大幅反発(金利は低下)。米国は消費や住宅市場の 悪化から景気不透明感が根強く、国内では3月の鉱工業生産も予想以上に落ち込 み、日米株安・債券高の展開。短中期金利は前週の急上昇で利上げを織り込むな ど、過度に売られ過ぎた修正もあり、中期債主導で買い戻された。

中心限月2008年12月物は朝方の生産指数発表を受けて0.080ポイント高 の98.985(1.015%)まで上昇。株価の下げ幅小で98.955まで再び売られたが、 午後は2年債や5年債の買いが一段と強まり、98.995と午前の高値を更新して いる。新発2年国債利回りは4ベーシス低下の0.790%、2年スワップは28日 の1.23%付近から1.16%付近まで低下している。

国内大手銀行の資金担当者は、景気が良いとみている人はおらず、思ったよ り底堅いといった程度の解釈で売られすぎた面があり、景気が落ち込む深さは日 本銀行がこれから判断していくと指摘している。日銀展望リポートでは、景気の 不確実性が極めて高く、先行きの政策に特定の方向性は持たないとされた。

3月の鉱工業生産指数は前月比3.1%低下と、ブルームバーグ調査の予想中 央値(同0.8%低下)を上回る悪化。輸送機械や一般機械などを中心に2カ月ぶ りの低下で、大田弘子経済財政政策担当相は「アメリカ向け輸出が落ちている影 響がじわじわ出てきている」と指摘した。

期近08年6月物は上値が重い。TIBOR(東京銀行間貸出金利)2カ月 物や3カ月物がじり高のため。6月末の四半期末は外国銀行のターム(期日)物 の借り換え(ロール)など、資金調達が強まりやすい。LIBOR(ロンドン銀 行間貸出金利)3カ月物も上昇するなど、欧米短期市場でリスクプレミアム(上 乗せ金利)が残っている。

翌日物は強含み

無担保コール翌日物は強含み。月末決済やレポ高止まりが警戒され、運用が 少ない一方、国内大手行の調達はしっかり入った。28日の加重平均0.515%に対 して、朝方は大手銀行の調達が0.53%、外銀は0.54%まで資金確保。証券も朝 方に0.54-0.55%で調達した。午後は0.50%に低下したが、一時0.55%の出合 いもあった。

インターバンクの市場関係者によると、資金の放出が鈍い一方、国内大手数 行は積極的に調達しており、レポに資金が流れている可能性があったという。

日銀は2営業日連続となる即日供給3000億円を実施。準備預金(除くゆう ちょ銀)を2000億円増加の5兆9000億円程度にした。中立水準は4兆7000億 円程度とみられ、引き続き1兆円超の余裕が持たされている。

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