積水化成株が午後急騰、高機能樹脂「ピオセラン」伸長-今期は増益へ

昼休み時間中に決算発表を行った積水化 成品工業の株価が、午後の取引で一時前営業日比64円(25%)高の320円と 急騰。2月6日以来の高値水準に値を戻した。自動車用の緩衝材として使われ る高機能樹脂「ピオセラン」の受注が伸びていることなどが評価されている。

午後2時現在の株価は同21%高の309円で、東証1部上昇率ランキングで 3位。午後零時30分から午後1時30分までの約1時間は買い超過で気配値を 切り上げる展開が続き、午後1時30分に320円で9万6000株の売買が成立し た。午後1時30分から午後2時までの約30分間で1万8900株が約定、同時 刻までの累積出来高(21万7000株)の86%を占めた。

積水化成が示した2009年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比5.5% 増の1040億円、営業利益が同2倍の41億円で、営業利益率も3.9%と前期か ら1.8ポイント改善する見込み。

同社広報担当の河村健作氏によると、この日大阪証券取引所内で記者会見 した小野恵造社長は、欧州自動車メーカーからピオセランの引き合いが強いこ とを説明、「前期に70億円だったピオセランの売上高は今期98億円になる見 通しだ」と述べたという。

08年3月期の実績は、売上高が前の期比3.9%増の986億円、営業利益が 同36%減の20億円だった。原油高に伴い、同社製品の原料となるナフサやス チレンモノマーなどの市況が高騰、「価格転嫁を図ったが、タイムラグがどう しても生じるため、5億円程度の利益の取りこぼしがあった」(河村氏)。ま たピオセランの需要好調を受けて、日本から欧州向けに緊急輸出したため、 「物流費などで2億円の想定外のロスがあった」(同氏)そうだ。

積水化成はピオセランの増産や世界的な供給網構築を図り、オランダに新 工場を建設中。中国・蘇州でも新工場の設営を急いでいる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE