大和証Gや野村HDなど大手証券株買われる、赤字決算も予想範囲内

大手証券の株価が上昇。大和証券グループ 本社の株価は一時、前営業日比66円(6.7%)高の1046円まで買われ、取引時 間中としては2月29日以来、約2カ月ぶりに1000円台を回復した。米サブプラ イム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響を受けて第4四半期業績は 赤字となったものの、内容や損失が予想の範囲内であったことなどから、これま で売られていた証券株に買い戻しが入っている。

野村ホールディングスも一時83円(4.8%)高の1830円まで3日続伸、東 証業種別33指数の証券・商品先物指数は一時5.2%高まであり、採用19銘柄は 18銘柄が高い。上昇率では33業種中トップ。

第4四半期(2008年1-3月)連結純損益については、大和はサブプライ ム問題による市場混乱を受けてトレーディング損益が悪化し、129億円の赤字に 転落。野村は、同ローンなどを保証するモノライン(金融保証会社)の保証額に 対して1320億円の引当金計上などが響き、1539億円の赤字となった。

クレディ・スイス証券の大野東アナリストは、大和証Gの決算について「速 報値に沿った内容でサプライズはない」(28日付リポート)と指摘。野村HD については、「一歩踏み込んだ処理をした点で前向きな評価が可能」としている。 ただ、事業環境は非常に厳しい状況が続いていることから、大和も野村も短期的 な業績回復はしづらいと見る。

証券株がこの日買われたことについて、みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行 役員は、「サブプライム関連損失や決算業績が想定より悪くなかったことから、 これまで証券株を売っていた投資家の買い戻しが入っているようだ」と分析。た だ、この買い戻しの動きは「長続きしないだろう」(同氏)という。

大和証Gの信用取組状況(日証金ベース)を見ると、28日時点で売り残は 112万株と前週末との比較で10%減少、買い残は106万株と36%増えていた。

--共同取材:日向 貴彦  Editor:Shintaro Inkyo

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