新光電工株が急反落、今期は減収・大幅減益に-値引き販売と円高痛い

電子機器やIC(集積回路)パッケージな どを手掛ける新光電気工業の株価が急反落。円高と材料価格の高騰が逆風になる ほか、競争激化に伴う半導体パッケージなど既存商品の値下げも響くとして、今 期(2009年3月期)連結業績は減収・大幅減益を見込む。収益環境の厳しさを 嫌気した売りが膨らみ、前営業日比158円(9.8%)安の1456円で午前の取引を 終え、東証1部の値下がり率トップ。

新光電工は28日、09年3月期の連結売上高が前期比5%減の2042億円、 純利益は同22%減の89億円になるとの見通しを公表した。同業間における価格 競争の激化を背景に、CPU(中央演算処理装置)用ICパッケージやリードフ レームの値引き販売が増える。加えて、為替の円高・ドル安と銅やニッケルなど 製品材料の値上がりが利益を大きく押し下げる。

同時に発表した08年3月期連結決算は、売上高が前の期比4.4%増の2150 億円、純利益は同41%減の113億円だった。

みずほインベスターズ証券の長安雅子アナリストによると、「円・ドル相場 における1円の変動で、新光電工の営業利益は約9億円増減する」という。会社 側は今期の想定為替レートを1ドル=100円(前期は1ドル=113円)に設定し ていることから、為替差損が117億円程度発生する見込みだ。また、「既存商品 の値下げ拡大が売上高を約100億円押し下げる」(同氏)とも分析した。

新光電工は07年9月以降、インテル向けに「X-66」と呼ばれる次世代 のCPUパッケージの生産を開始した。立ち上げは順調に推移しており、第4四 半期(08年1-3月)以降、徐々にX-66の売上構成比は高まっている。長安 アナリストによると、CPUの世代交代時に新光電の収益は大きく改善する傾向 があるが、「X-66は既存品と同じ6層品がボリュームゾーンとなることもあ り、単価が期待していたほど上がっておらず、収益へのインパクトは従来の世代 交代時より緩やかになりそう」という。

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