帝人株が反落、目標株価下げで売り-前期純利益を減額修正(2)

帝人の株価が反落し、一時は前営業日比

5.0%安まで売られる場面もあった。同社が28日取引終了後に2008年3月期 連結純利益が前の期比63%減の126億円(従来予想は300億円)になったよう だと発表したことを受け、証券各社が目標株価を引き下げたことが材料視され、 売り注文が優勢となっている。従来予想は300億円だった。帝人の午前の株価 終値は同16円(3.8%)安の406円。

投資顧問会社アセットアライブの下川勝彦代表取締役は、帝人株のこの日 の下落について、リーマン・ブラザーズ証券とクレディ・スイス証券の目標株 価引き下げを受けて見切り売りが出たほか、「これまでの一連の証券各社によ る目標株価や投資判断の引き下げが続いていたことも遠因」との見方を示す。

リーマン・ブラザーズ証券は帝人の目標株価を28日付で650円から550 円に、クレディ・スイス証券は同450円から420円にそれぞれ引き下げた。ゴ ールドマン・サックス証券は15日に「中立」から「売り」に投資判断を引き 下げ、CLSAアジアパシフィックも同日付で目標株価を470円から400円に 減額している。

三菱UFJ証券の岡芹弘幸アナリストは、「28日発表の合弁事業について は以前から会社側も減損の可能性を示唆しておりサプライズはない」とコメン トする。そのうえで、岡芹氏は30日付で同社の投資判断を「市場平均並み」 と維持したことについては、すでに株価が安値水準まで下げており、「バリュ エーション的にも一段の下落余地は少ないため」と述べた。

帝人は米デュポンと6カ国で展開しているポリエステルフィルムの合弁事 業会社で、固定資産の減損会計適用に伴う特別損失が発生した。減損処理の純 利益に与える影響は約130億円。

同社はまた、配当についても期末配当を2円減額し、1株当り3円50銭 として年間計8円にすると発表した。前期実績は年10円だった。

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